話題の「AirPods Maxがロスレス対応」はやっぱり「なんちゃって仕様」だった!
いきなりAppleが発表した「AirPods Maxのロスレス対応」。
もはや「死に体」と思われていたAirPods Maxの音質向上に関する話題ですので、大いに期待しました。
しかし、どうやら、かなりの「なんちゃって感」が漂う仕様のようです。
先ずは、「Appleが大好きなんだよ」さんの解説動画をどうぞ。
要は、こういうことです。
①ロスレス対応は「AirPods Max」のみ。AirPodsは非対応。
②AirPods Maxであっても、「有線接続」でないとロスレスに対応しない。Androidのような「LDAC」「FLAC」という無線の抜け道には対応していない。
③有線接続のAirPods Maxであっても、iPhone・iPadでは「ハイレゾロスレス」には対応しない。
④Macでも有線でのロスレスに対応。
⑤Macであれば、対応するDACを噛ませることで、有線の「ハイレゾロスレス」に対応する。
まあ、④⑤は従来通りの仕様であり、今回のアップデートとは関係ないのではと思われます。私はMac StudioにTEACのDACを接続することで、Apple Musicからハイレゾ音源を楽しんでいます。
また、ポータブルの環境であっても、iBassoのハイレゾ対応DACを搭載した「DX300MAX」で、Android経由のApple Musicも楽しめています。
この「DX300MAX」にゼンハイザーの「IE900」を合わせると、官能的な音に包まれることは以前にお伝えしたとおり。
PCオーディオ、ポータブルオーディオにある程度詳しければ、今回のMaxの「限界」に気付くでしょうが、何も知らない方であれば、
「Appleがロスレスに対応した! ものすごいいい音になる?」
「Maxができるんだったら、その他のAirPodsでも大丈夫?」
等、大きな勘違いをさせてしまう可能性がかなり高いようにも思えます。
Apple側も、もうちょっと「できることとできないこと」を明確に提示する必要があるのではないでしょうか?

まあ、Appleに音質は期待していませんが…
まあ、そもそもAppleのイヤホン・ヘッドホンに音質は全く期待していません。
ですから、今回のアップデートが仮に「ハイレゾロスレス対応」ということであっても、多の音質に特化したイヤホン・ヘッドホンに適わないことは誰しもが予想していることでしょう。
ただ、今回Appleが「ロスレス対応」を大々的に謳っている…ということは、Appleも「音質を諦めた」わけではない…ということなのでしょう。
だとすれば…。
もう少し、音質に特化したコーデックを採用したり、そもそも音質のいイヤホン・ヘッドホンを発売したりと、頑張りを見せるべきです。
まあ、Dolbyatmos対応に関しては、Appleが以前から頑張っている空間オーディオの分野の裾野を広げることには役立ちそう。
Appleとしては、「FLAC」等の「Bluetooth経由でも音質のいいコーデック」にいち早く対応することで、その「誠意」を見せるべきではないでしょうか?