飽和? 買い控え? スマホが売れません!
「すでにスマホは枯れた技術」
ということは,本サイトでも時々使用する言葉です。
今現在のスマホの機能,性能は,その基本的な部分においては世界中のどのメーカーのものであっても,また,どの価格帯のものであってもほぼ十分に対応できています。
また,毎年のように出現する「新たな機能・技術」にしても,スマホの使い方等を劇的に変えるような革新的なものは期待薄といえるまで,スマホが成熟しきっていると考えます。
さらに,近年の端末価格の高騰も追い打ちをかけ,「買い控え」の様相を呈している面もあるかと想像しています。
そう,スマホが売れません。
4四半期連続の販売台数減!
この記事によると,全世界での2018年第3四半期(2018年7月〜9月)におけるスマートフォン出荷台数全体は,前年同期比で6%減少し,4四半期連続での減少となったとのことです。
ということは,1年間連続で減少し続けているということ…。前年同期比で6%の下落ということですので,なかなかの減り具合。
そう聞くと,もうこの流れは止められない状況に来ていることのように感じます。
意外に感じるのは,その主たる原因が,近年スマホ販売の中心となっていた中国の動きです。
中国市場では,スマホ出荷台数が6四半期連続で前年同期を割り込んでいるとのこと。これ,中国市場が失速したとなると,本格的に厳しくなっていきそうです。
記事では,「来年度は5Gサービスの開始等の理由で減少に歯止めがかかる」とされていますが,私は「NO」だと考えます。単純に考えても,これまで異常に端末価格が上昇し,買い控えの傾向が強まると考えるからです。
皆さんはいかがお考えでしょうか?
意外? 中華勢の伸びも鈍化?
本サイトでは,今後の中華スマホ勢の急伸がAppleにどのような影響を及ぼすのか…という点について注目してきました。
スマホ全体のシェアでいえば,Samsungの大急落,Appleの頭打ち,中華勢の急伸という構図が出来上がっており,事実HuaweiがAppleのシェアを上回っている状態が,現在も続いています。
しかし,上掲のグラフを見ると,「Appleが現状維持」「中華勢も現状維持か微減」という情勢に変わってきているようです。
これが一時的なものなのか,それとも本当に一時の中華勢の勢いが減速しているのか,今後に大注目ですね。
以前記事にした「iPhoneXR」の不人気が,どのようにこれからのAppleを左右するのか…。
単なるシェア,出荷台数というレベルの話ではなく,中期的な視野に立つ上で,次の四半期業績発表および,Appleの今後の戦略に注目です。