2023年、Samsungのスマホ出荷台数は12%減の見込み
先日、Qualcommが、2022年のスマホ出荷台数について、当初の予想を大幅に下回るとの見通しを表明しました。
これまでも本ブログでは、iPhone14シリーズの販売不振に関しては何度も言及しています。
「無印」の人気不足…という見方か強いわけですが、その他にも、
「そもそも、スマホの需要そのものが下がっている…」
ということが言われて久しいわけで、これまで「Apple」というブランド力によって何とかその勢い保持してきたiPhoneにもついに負の陰が…という見方ができないこともないでしょう。
加えて、先日のFoxconnでのコロナ騒動のように、コロナの影響やウクライナ情勢による不安定さも相変わらず。
スマホにしても、PCにしても、これまでは「Appleのみ踏ん張っている状況」と見られてきましたが、さすがにその神通力にも陰りが…という見方も存在します。
そんな中…。
スマホ業界におけるAppleのライバルであるSamsungに関して、2023年は更に厳しい状況となる…という予想が出されました。
Samsungの出荷台数は12%減の見込み
記事によると、
新型コロナウイルス感染症によるサプライチェーンの問題や、複数国での経済の鈍化により、Samsungも影響を受けている、と台湾経済日報が伝えている
同メディアが入手した報告書によれば、Samsungは2023年のスマホ出荷台数を、約3,000万台にあたる13%減らす計画であるとのこと。スマホ市場が縮小しており、計画していたほど多くのスマホを販売できていないのがその理由とされている
ということです。
記事によれは、Samsungは、2022年第3四半期のスマホ出荷台数に関し、前年比ですでに「8%」ほど減らしており、2023年はその減少の度合いが増しそう…ということになりますね。
主な理由として、今回の記事では「スマホ市場の縮小」を上げています。
部品メーカーの話しとして、「中国圏」での販売不振が取り上げられており、中国の経済発展に一時の勢いが無くなり、これまで同様の販売が期待できなくなった…ということなのでしょう。
ただでさえ、欧米や日本といった先進国ではすでにスマホそのものがだぶつき気味なわけで、その伸び悩みを裏で支えていた中国での販売不振があっては、販売台数の減少もやむなし…といったところでしょうか?
さて、Appleは?
さて、Appleはどうでしょう。
iPhone14の不人気と、中国経済の不振が重なると、さすがにこれまでのような伸びは期待できないでしょう。
現在の状況が続けば、マイナス成長もある…と考えるのが妥当なのでは?
問題は、これらの不振が、一時的なものか否か…ということ。
この数年を持ちこたえれば、コロナや世界情勢も改善し、スマホ市場が再び盛り上がることはあるのか?
それとも、スマホの充足感は本物で、この波は止められないのか?
個人的には、これまでスマホの成長の一面を支えてきた「新機能」の面での革新性が年々薄れて来ていることもあり、いよいよ先が見えてきた…という感じなのかなと受け止めています。
スマホに更なるブレイクスルーはあり得るのか?
それとも、サングラス型等の新しい革新の波がやってくることになるのか?
また、そうなった場合に、Appleは盟主たり得るのか?
我々は今、「スマホ時代」の終盤の入り口に差し掛かっているのかもしれません。