ついに… LGがスマホ事業から撤退!
以前から噂はされていましたが…。
ついに…。
韓国LGがスマホ事業から撤退することを決定しました。
以前から売却先を探している…という報道もありましたが,万事休すといったところでしょうか…。
時代の流れと,企業力推移の儚さを感じざるを得ません。
そして残るはSamsungのみ…
記事によると,
韓国LG Electronicsは4月5日,業績不振のスマートフォン事業について,生産と販売を終了すると発表した
ということです。
記事内には,LGのスマホ分野における業績についても触れられています。
〇過去6年間での同事業の損失額は45億ドル
〇北米スマホ市場においては第3位,ラテンアメリカ市場においては第5位の市場シェアをもつが,全世界では約2%のシェアに過ぎない
〇LGの2020年におけるスマホ総出荷台数は2,300万台だが,Samsungの出荷台数は2億5,600万台
まあ,韓国内に「Samsung」という巨人が存在すること,そして今後を考えるとどうしても中華勢には適いそうもないこと…を踏まえると,今回の「撤退」も致し方ないのでしょう。
「IT技術大国」というイメージで成長を遂げてきた韓国ですが,ここに来て「Samsung一強」という状況がいよいよ際立つようになってきました。Samsungの業績が順調であれば問題ないでしょうが,「Samsungこければみなこける…」ということにもなりかねない一強体制は,心配な側面も大きいですね。
ただ,LGにとってのスマホ部門は,自ら抱える5部門の中では最も売上が少ない事業部門だということです。企業の体力からすると,些細なことなのかもしれません。
また,LGは家電製品や自動車部品での活用のため,携帯電話の技術については手放さないという見込みもあるようですので,撤退するとは言え,LGのしたたかさも感じられます。
「中国勢」「Samsung」「Apple」の三つ巴
さて,これでいよいよ現状のスマホにおけるパワーバランスが,より鮮明になってきました。
「中国勢」「Samsung」「Apple」の三つ巴という構図ですね。
米中の経済対立によって,HUAWEIは大変なことになっているようですが,その「替わり」が続々と出現してくるのが中国という国の強さでもあります。
5年後,10年後,果たしてスマホのシェア争いというパワームゲームに勝利しているのはどの企業なのか?
はたまた,スマホ以外の分野で競争が激化しているのか?
現在,iPhoneの売上が順調なAppleといえど,正にうかうかはしていられないところです。