iPhoneが2022年第4四半期でトップシェアを獲得!
スマホの売上げ、特に販売シェアにおいては、数年前の「HUAWEI」への制裁から潮目がはっきりと変わりました。
それまでは、中華勢スマホのシェアが急上昇し、その先頭を走っていたHUAWEIがiPhoneを凌駕する目前まで迫っていたわけです。
しかし、米国内での販売禁止だけではなく、「AndroidOS」の搭載まで禁止され、HUAWEIは独自OSでの展開を余儀なくされました。これでは世界レベルでの販売を広げることは不可能に近く、「大人の事情の恐ろしさ」をまざまざと見せつけられる結果となりました。
そんな中…。
2022年第4四半期のスマホ販売におけるシェアが発表となっています。結局得をしているのは米国企業のApple…ということのようです。
Appleの独壇場が続くのか?
記事によると、
2022年第4四半期(10月〜12月)のスマホ市場の動向調査が調査会社Counterpoint Researchにより発表され、Appleが業界トップとなる23%のシェアを占めたことが明らかになった
ということです。
その結果がこちら。
もちろん、調査時期が第4四半期ということで、ちょうどiPhone14シリーズ発売の時期になりますので、ただでさえiPhoneに有利な時期とは言えるでしょう。
しかし、それにしてもこれまで強さを誇ってきたSamsungを置き去りにするとともに、数年前までAppleを脅かしてきた中華勢をダブルスコア以上引き離しているのには驚きです。
特にSamsungに関しては、急激なシェア低下が以前から危惧されてきました。
これまでSamsungが主戦場としてきた発展途上国でのスマホ普及率が高まったことに加え、それらの国の経済的な成長によってより高級な端末を臨んでいる…ということも影響しているようです。
他のメーカーに比べて非常に高額な端末を中心に販売しているAppleは、その利益率が異様に高いことは明白でしょう。つまり、このシェア以上にAppleは儲けている…ということになりますね。
高くても売れるiPhone、シェアを高めることでますますAppleの影響力が増すばかり…ということで、必ずしもいいことばかりではないと感じてしまう面もあります。何事も健全にことが運ぶ落とし所があるように思うのですが、最近はAppleの強みばかりが目立ち、価格上昇などの悪癖も目立ってきているように感じるのは私だけでしょうか?
地域によっては課題もあり
ただ、そんなiPhoneも全てが盤石…ということではありません。
以下のグラフを見るとねやはり世界的な片寄りが存在しますね。
iPhoneは、米国、アジア、EUで強さを見せる反面、ラテンアメリカでは4位、中近東ではランク外と、経済的、文化的な面で乗り越えられていない壁があるようです。
Appleとすれば、今後爆発的に人口が増えていくインド、アフリカ、南米等で挽回できるようであれば、いよいよ「一強」と言える状態になってくるかと…。
しかし、そううまくは運ばないでしょう。
やはり「価格」は今後のAppleにとっての大きな課題となりそうです。