KDDI、SoftBankの「副回線サービス」登場!
昨年、KDDIで発生した電波障害はかなり衝撃的な展開でした。何せデータ通信、電話回線での障害が解決するまでの時間がかかりすぎました。
自宅にいればWi-Fiがあることでデータ通信の部分では影響がなわけですが、これがWi-Fiが使えない場所であれば絶望的な状況になりますし、電話を多用する方であれば通話ができなくなることで大変なことに…。
個人的には実質的な影響は殆ど無かったのですが、「スマホが使えない」という事実があるだけで不安を感じてしまう…ということを改めて認識した次第です。支配されてますね。スマホに…。
そんな中、キャリア側でも有事の際の対応は大きな課題だったようで、キャリア同士が手を組んでいくという施策がいよいよ実現することになりました。
KDDI、SoftBankの「副回線サービス」が始まります。
結局は儲けに走るのか…
記事によると、
3/27、KDDIが、2023年3月29日から、au/UQ mobileのユーザーに、ソフトバンクの回線に切り替えて通信を利用することが出来るオプションサービス「副回線サービス」の提供を開始すると発表した
ということです。
まずもって、有事の際に他キャリアの回線が使用できるようになる…ということ自体は非常に有り難いことです。
ただ…。
月額使用料が「429円(税込)」。つまり、「有事」の際以外の期間はこれだけの金額を垂れ流さなければいけないということです。何事もなければ丸損ということで…。
個人的な考えですが…。
これ、キャリア同士の互助保険のようなもので、本来であればユーザー側が負担するものではないと思います。トラブル発生の責は当然キャリア側が負うべきもの。当然「無料」となるべきでは?
何もない期間も料金が発生するなんて意味が分かりません。
それが無理なのであれば、
「無料で申し込みを受け付け、他キャリアの回線を使用しなくてはならない有事の際のみに料金が発生する」
というあたりが落とし所なのではないでしょうか?
そのときにも料金は限りなく下げられるべきです。
気になる点も…
更に気になる点もあります。
KDDIのリリースを見ると、
「例えば通信障害や災害時などにおいても、緊急を要する家族や医療機関との音声通話や、日常生活に欠かせないスマートフォンでの決済サービスなどデータ通信の利用が可能になります。」
としています。
これって、利用できる音声通話やデータ通信に制限がかかる…ということなのでは?
それとも、自由自在に通常通りに利用が可能なのでしょうか?
また、データ容量は500MB/月(送受信最大300kbps)ということで、容量はいいにしても通信速度はいただけないですね。あくまでも緊急用というところか? だとすればやはり料金が高すぎる気がします。
更に…。
このサービスが利用できるのが「au/UQ mobileのユーザー」ということで、どうやらpovoは置いて行かれるようです。
いやいや、通常の手厚いサービスは削除されても文句は言いませんが、緊急時のサービスを欠落させようとするKDDIの姿勢は卑劣だと思いますが…。
だって、本来はこの手のトラブルは発生させないことが大前提ですので…。
何とも納得ができない今回のサービスです。
これでは利用できないかな…。