「有機ELMac,iPad」を期待していたが…
iPhoneのディスプレイが,液晶から有機ELに変更され,私もiPhoneXSを手にして実際にそのディスプレイと付き合うようになりました。
一見した鮮やかさだけ見ると「液晶有利」と感じる面もありますが,いざ有機ELと比較すると,私には「鮮やかすぎる」ように感じます。
「目への刺激」という観点についての有機ELの優位性に関しては,以前にも記事にさせていただきました。
また,昨年iPadPro11インチの登場前には,「有機EL搭載」という噂も飛び交いましたよね。
さすがに値段が高すぎだろ…と感じ,当時はさほど魅力を感じませんでしたが,現在であれば多少高くても…と考えてしまったりします。
そんな中,次期MacやiPadは,
「有機ELではなく,ミニLEDを目指す」
という記事が来ています。
おや,コスト問題が解決できなかったのかな?
「ミニLED」って何?
そもそも「ミニLED」って何なのでしょう?
「LED」というくらいですので液晶の仲間なのですが,従来の発光部を小さくしたタイプのようです。
この記事には,
「ミニLEDとは,一般的なLEDのチップサイズが300~350μmであるのに対し,100~200μmとチップ面積が小さいのが特徴だ。さらに次世代技術として,チップサイズがさらに小さい100μm以下のマイクロLED技術も大きな注目を集めている。
と記載されています。
また,その性質として,
「画面が黒い部分だけバックライトを消灯できるため,コントラストを向上することができる。」
というメリットがあり,有機ELの特徴である「黒を発光しない」「コントラストがいい」「色再現性が高い」という部分のかなりの部分をカバーできる存在のようですね。
ミニLEDの「目への刺激」が気になる
さて,最初の記事によると,Appleは「Mac」「iPad」「新型純正ディスプレイ」という,今後発表されるであろう「大画面搭載デバイス」において,「ミニLED」という新しいタイプの液晶を採用するということです。
さらに,その登場時期にまで言及していますね。
・2019年第2〜第3四半期(4月〜9月)にはこのミニLEDの新型純正ディスプレイ
・ミニLED方式ディスプレイを搭載した10〜12インチの新型iPadが2020年第4四半期〜2021年第1四半期
・15〜17インチのMacBookが2021年第1四半期〜第2四半期
もはや,10インチ超の大画面に関しては,有機ELに見切りをつけたということでしょうか?
まずはWWDC付近での登場が以前から噂されている「純正ディスプレイ」からスタート。
ということは,Mac関連は恐らくこの路線に続くはずです。
気になるのは,「15〜17インチのMac」と記述されている点ですね。13インチはどうなるんでしょうかね?
「あくまでも高級機のみ…」
という設定であれば興ざめですが…。
一方iPadは…
今回書かれているiPadの登場時期を考えると,当然「Pro」の改訂だと思われますので,普及機は「通常液晶」,Proは「ミニLED」と,棲み分けを行うつもりなのかもしれません。
問題は,「通常液晶・・・ミニLED・・・有機EL」の価格差ですね。
「棲み分け」を行わなければならないほど,通常液晶との価格差があるのでしょうか?
また,いくら有機ELに近づくとはいえ,肝心の「目への刺激」は減らないのでしょうから,私は有機ELの普及を望みます。
多少高くても…。