OLEDディスプレイ搭載「Mac」「iPad」は来るのか?
以前にも書きましたが,個人的にMacやiPadへのOLEDディスプレイ搭載を待ちわびています。
iPhoneXS導入以来,有機ELパネルの目への負担の少なさの恩恵を大きく感じていることは,これまでも何度か書いてきました。
これが画面の大きなMac,iPadだったら,どんなに目に優しいことか…ということで,コストや生産性の課題がクリアできるのであれば,スマホよりも画面の大きいデバイスにこそOLEDが採用されるべきであると考えています。
しかし,なかなか実現しないばかりか,むしろAppleの目は,「ミニLED」という新型液晶へと移っているようで…。
なんとも歯がゆいところです。
私としては,
「そうこうしているうちに,OLEDの価格が落ち着き生産性も向上するのでは…」
と考えていたのですが,どうやらAppleは,「OLEDの拡大」よりも「OLEDの次」を重要視しているようです。
9to5MacやMacRumorは,Foxconnが「MicroLED」生産に向けて大規模な増資を行っていると報じています。
Foxconn Reportedly Investing in microLED Tech for Future iPhones https://t.co/aRK4dQMiMv by @waxeditorial pic.twitter.com/YfmlC28MW0
— MacRumors.com (@MacRumors) April 30, 2019
OLEDよりも高性能な「MicroLED」
この「MicroLED」開発への動きとその仕組みについては,昨年も一度話題にしました。
性能的にはOLEDと比較しても相当優れているようですね。
記事で紹介されているだけでも,以下のようなメリットがあるようです。
・省電力 ・長寿命
・焼き付き耐性向上
また,その採用に関しては,OLEDと同様に,画面が小さいApple Watchから始まって,iPhoneへと繋げていくビジョンがあるようです。
いや,いいんですよ。それ自体は。
新しい技術を導入しながら,最先端を求めていくことは…。
しかし,私が腑に落ちないのは,
「大画面を有するiPadやMacが,ディスプレイ進化の恩恵にあずかれていない」
ということです。
前述したように,本来は大画面のデバイスほど,「見え方」に関してはシビアで無くてはならないはずですから…。
「枯れた技術」でいいから「実」をとってほしい!
なにも,「最先端」で無くてもいいのです。
「目に優しい」「見やすい」等の「実」をとって欲しいのです。
つまり,「MicroLED」という最先端のものでなくてもいいので,こなれてきた「OLED」をiPadやMacに積極的に採用してもらいたいということ。
それによる数万円の価格上昇だったら許容します。
また,ディスプレイを「オプション扱い」にして,ディスプレイに余分な投資をしたくない層への配慮をしても,もちろん構いません。
「人に優しい」デバイスを目指すのであれば,Appleが真っ先に考えるべき分野のひとつが,ディスプレイだと思うんですよねぇ。
OLED自体,なかなか値が下がらないんですかね?
それとも「液晶」との価格差をデバイスごとやグレードの差別化に利用したいという大人の事情が働いているのでしょうか?
ここはひとつ,Appleには「本質」を考えて対応してもらいたいものだと強く感じます。