ストリーミングへの流れは止められない…
この度,「Spotify」「Amazon Prime music」のお試しをしてみました。
そして実感したことは,
「音楽の世界のストリーミングへの流れは止められない」
ということです。
なんて言っても,最新の曲がネット上から降ってくるのですから,そりゃCDも売れなくなるわけです。
普通の方にとってはこんなに美味しい話はありません。
月1,000円で聴き放題なのです。
しかし,私としては,
「現状のストリーミングにはもう手を付けないだろう」
という結論に至りました。
その理由は「音質」です。
「320kbpsであれば,音質の違いは分からない…」は本当か?
通常私は,CDをWAV形式のまま保存し,Mac,DAP,iPhone等で音楽を聴いています。
よく,
「mp3 320kbpsであれば,WAVとの音質差なんて分からない!」
という意見も聞きますので,今回の「ストリーミングお試し」をしてみたわけです。
しかし…。
結論からすると,
「WAVと320kbpsとの間には,超えられない絶対的な壁」
がありました。自分的には…です。
その「差」を語る前に,「Spotify」と「Amazon Prime music」の傾向について。
Spotifyは,最高音質「320kbps」
Amazon Prime musicに比べて線が細い音です。
デフォルトではややぼんやりしていますので,イコライザーで中音を持ち上げて「丁度いいかな?」という感じ。ご注意を。
解像度や分離感はAmazon Prime musicよりも上と感じますが,「艶」が無いように感じました。
さらに最大の弱点は「レベル」が取りづらいこと。
MacやiPhoneのWAV音源やAmazon Prime musicよりもかなり音量を上げないと同等のレベルまで上がってきません。
Amazon Prime musicは,最高音質「256kbps」
Spotifyとは正反対で,音が太く,少々ブーミーと感じる場合もあります。
しかし,逆にその「太さ」が「艶」と感じられる場面もありますので,これは音質差というよりも「好み」の問題だと感じました。
解像度や分離がほんのちょっとだけSpotifyよりも劣るため,ロック調の曲では音が埋もれてしまう場面も見られますが,これも好みの問題かもしれません。
双方とも,一定の音質には達していますし,一般の殆どの方には十分です。
頻繁に音楽を聴き,音にまみれていたい…というユーザーにとっては,月1,000円はむしろ安いかも…と思えるほどでした。
でもね,私はどうしても「音質」を意識しすぎるようでして…。どうしても好きな曲はじっくりと,分析的に聴いてしまう癖がついているんですね。
WAVは,解像度,音場,メリハリ,空気感,音の色艶等の面でやはり優れているのです。
色々と試しました。
AirPodsでもその差は感じますし,ましてや「MOMENTUM True Wireless」のような性能の高いイヤホンではなおさら。
Macで利用しているYAMAHAの「NX-N500」でもその差は明確です。
つまり,音質面ではさほど期待できないイヤホンでもその音質は分かりますし,高性能なイヤホンではより明確に差を感じるということ。
また,ある程度グレードの高いスピーカーで,ある程度音量を上げたりすると,もはやごまかしがききません。
ここまできて理解しました。
自分には,「聴き流す」という音楽試聴は難しいのだと…。
WAV音質のストリーミングが本格化したらまた試したい…
もちろんジョギング等のワークアウト時には,あまり解像度の高くないAirPodsでの音楽を流しながら取り組みます。
しかし,さすがにその際には「分析的」には聴かないわけで…。
というわけで,今後も好きな曲をCDから…という視聴スタイルを続けていく予定です。
気になるのは,WAV音質のストリーミングが始まりつつあるという事実。
対応DAPが必要だったり,データ通信量,日本のアーティスト対応等の問題等が残っており,まだ一般的ではありませんが,今後5Gが常識になってくるのに併せて,「CD音質ストリーミング」が来ると,私は確信しています。
そのときこそ,行っちゃうと思います。
多少金額が高くても…。