「値下げ」の喜びを返してくれ! 性能劣化の値下げはいらない!
Appleらしくない!
Appleといえば,価格はちっと高いが,その分だけ性能と信頼性を与えてくれるからこそのブランドです。
私たちは「Appleブランド」にそれ相応の信頼と期待を寄せて投資しているのです。
MacBookAir2019がリニューアルされた際に,以下の記事の中で,
「値下げが1年遅い」
と述べました。そして,
「価格が下がったが,性能は変わらずなので,これでも不満あり…」
と書きました。
そう,性能的には決して高くない中での価格改定と見ていましたので,
「この価格,このスペックで1年前に出ていて丁度いい」
と,私は判断しているわけです。
しかし…。
何と,「性能は変わらず…」どころか,劣化していたようです。
Appleさん…,本当これでいいんですか?
SSD性能が劣化…
記事内で問題視されているのは,Air2019「256GBモデル」の「SSDスピード」です。
「Blackmagic Disk Speed Test」を使用したSSDのベンチマークテストによると,
2019年モデルが「書き込み速度1,007.1MB/s,読み込み速度1,319.7MB/s」
2018年モデルは「書き込み速度約920MB/s,読み込み速度約2,000MB/s」
となり,書き込み速度はわずかに改良されているものの読み込み速度は35%も落ちている結果になってしまったようです。
読み込み速度の下落ぶりがしゃれにならないレベルですね。
サイトによっては,「体感的には分からないレベル」という書き方をしている場合もありますが,ここまで差が大きいということは,
「価格を下げるために,SSDのランクを下げた」
ということなのではないでしょうか?
個人的にMacのハード的な部分でのアドバンテージのひとつは,ビュン速の「SSD」だと感じています。
そして,そのSSDの性能は,新しいMacであればあるほどアップするものだと考えてきました。
もちろん,Macのグレード的な違いはあるでしょう。
例えば私のiMac2019,MacBookPro15インチ(2019)のSSDスピードは以下の通り。上がiMac,下がMacBookPro15インチ。
それぞれ「1TB」「512GB」という容量の違いはありますが,以前使用していたMacBook Pro(Late 2016)のデータが以下であることを考えると,単純にSSD
品質,グレードが,ProとAirでは異なっていると考えるのが妥当でしょう。
ただでさえAirのSSDは遅めなのに,更にグレードダウンさせますか?
Appleのブランドに傷が付きませんか?
もし,本当にAppleが「価格を下げるためにSSDグレードを下げた」のであれば,本当にがっかりです。
だったら昨年の段階で今年と同様の機種を出しておけばよかったのです。
ただでさえ,iPhoneXSの不調の原因が「価格」であると指摘されているさなかでした。
「できるのだったら,やって欲しかった…」
「素人でも分かる市場原理を,1年遅れでしれっと実行するなんて…」
と,残念に思いますし,Appleのブランド力そのものを揺るがすやり口だと考えます。
特にMacに関しては,MacBookをディスコンにしたりと,どうもこれまでの改訂からは想像できないリニューアルを繰り返しているように感じます。
これで,一部の噂にあるように「16インチMacBookPro」をこれまでの15インチ(5月に改訂したばかり)に置き換える形で登場させたりするなど,ユーザーが戸惑うような行動を繰り返すようであれば,いよいよAppleの考え方が見えなくなってしまいます。
Appleさん。
ユーザーが分かる,理解できる,納得できるロードマップを示してください。
だって,ユーザーは「今のMacを〇年後に買い換えて…」等,先を見越して購入計画を練っているのですから!