「フック型」だから…という安心感は禁物!
「PowerBeats Pro」のレビュー第3弾!
ペアリング,音質と来て,今回は「フィッティング編」です。
さて,「PowerBeats Pro」は言わずとしれた「フック型」。
カナル型でありながらフックも装備する…ということで,こと「フィッティング」ということに関しては,はなから「安パイ」と考えている方も多いかと思いますが…。
答えは「NO」ですよ!
確かにフックが付くことで,「落下」の危険性はほぼ無くなりました。
しかし,イヤホンでいうフィッティングとは,いかに「いい音を聞くか」ということに関する問題のはずです。
PowerBeats Proが,落ちづらいから,それがそのまま高音質に繋がるかといえば,当然そんなことはないわけです。
逆に,
「フックがあるからこそ,自由がきかない…」
と感じる部分もありましたので,その点も含めてレビューしていきます。
最初の数回は…「装着迷子」!
私,この手のフック付きイヤホンは初めてでして…。
お恥ずかしながら,PowerBeats Proを手にして最初の数回は「装着迷子」の状態でした。
「付け方が分からない!」
というプチパニック状態です。
フックの「つる」の部分を耳裏から回すようにして…というコツをつかめば,左右のイヤホンを同時に装着することも簡単にできるのですが,そこに至るまでの数回は…。
最初にShureのイヤホンを「シュア掛け」したときよりも困惑していました。
私だけかな?
さて,ここからが本題。
当機「PowerBeats Pro」の装着に関しては,以下の2点に特に注意が必要だと感じました。
そして,個々の耳の形によっては,この点で不都合が生じる可能性も十分にあります。
「PowerBeats Proの装着は万能」
という風潮には必ずしも同調できません。
②イヤピースの耳穴への深さ
①については,本体部分の角度をかなり付ける状態で装着する必要があるということです。
BeatsのHPの写真を掲載しますが,両モデルさんとも,本体に45度近い角度を付けてフックを耳裏に回し混んでいますよね。
実は,本体に付属のクイックガイドの装着説明の図は,「フラット」な状態で装着するように示されているのです。
私は当初クイックガイドを参考に装着していましたので,中・高音部がシャリ付き,低音も出ずと,大きな違和感を感じることになりました。
本体後部をできるだけ上に引き上げることで,イヤピースが耳穴の奥に潜り込んでいきますので,その上でベストフィットする場所を探す必要があります。
そして,②も絶対的な制約になりかねません。
私お薦めの「MOMENTUM True Wireless」もそうですが,本体がある程度の大きさになっているカナル型イヤホンであれば,本体をどの程度耳に押し込んでいくか…も加味しながら,イヤピースの挿入具合を微調整することができます。
以前購入した「Beats X」は,本体が小さいため,装着がイヤピースのみに集約されてしまい,ケーブルがついていたこともあって「外れやすい」と感じることが多くなってしまいました。
そして今回,初のフック型。
感じたのは,
「微調整が効かない」
ということです。
特に「深さ」に関して。
横方向であれば位置をずらすことも可能なのですが,深さをほ調整しようとすると,「イヤフック」と「横長のイヤホン本体」が邪魔をするのです。
人の耳って,1日ごと,あるいは「音量」「曲のジャンル」等によって,微妙にベストな装着位置が変わるものです。
ShurerやWestonなどはもちろんですが,「MOMENTUM True Wireless」もそのあたりの微調整は得意分野。
まあ,その調整ぶりが「沼」への入り口でもあるのですが…。明確な答えが見えない分…。
しかしPowerBeats Proでは,その「深さ微調整」が効かないんですよねえ〜。
これは痛い!
ノーマルの状態で「自分に合う」と感じることのできるユーザーはいいかもしれませんが,そんな人,僅かだと思うのです。
個人的には,「もう少し深く」挿入したいんです!
でも,届かないわけです。本体の構成上…。
何を優先するかで決まる
まあ,トレードオフなわけです。
「アクティビティ時の安定性を取るか」「自由度を取るか」
私は,音質の調整ができなくなるのであれば,過度な安定性はいらないかなぁ〜。
というわけで,ますますPowerBeats Proを利用したいという思いが弱まってしまうのです。
う〜ん,負の連鎖だ…。
困ったぞ…。
さて,次回は,こちらも音質や装着のカギを握る「イヤピース」の選択についてお届けします。
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