A14シリーズのモデルナンバーが明らかに!
今秋に発売されるiPhone12シリーズは,現行の「A13Bionic」から世代が進み,「A14シリーズ」になることは誰しもが予想するところです。
この「A13」は,「A12」同様の7nmプロセスルールで製造されており,次期「A14」ではさらに高精細化が進んだ「5nmプロセスルール」での構築が噂されています。
チップの世界では,高精細化されることで単純にハイパフォーマンスになりますし,省電力製が増すことが明らかになっていますので,今回の「5nm」には両面の期待がかかります。
特に「パフォーマンス」の部分に関しては,先日のWWDCで発表された「AppleSilicon Mac」とも関連し,
「高性能Macを駆動するほどの性能が担保されるチップが登場するのか?」
という一点に大注目です。
Apple Silicon用は3モデル
記事によると,
TwitterユーザーのLonghorn(@never_released)氏が,A14XやS6を含め,Appleが開発中と思われる6種類のプロセッサに関する情報を投稿した
とのこと。
これがそのTwitterの画像…。
iPhone向けのA14(t8101),iPad Pro向けのあるA14X(t8103),Apple Watch Series 6向けのS6(t8301),Mac向けの可能性が高い,「t6000,t6001,t6002」の3種類のプロセッサとなりますね。
「A14」に関してはいいとして,「A14X」が現在の「A12Z」と比べてどの程度性能が上がっているかには興味がありますね。iPadPro(2020)に踏査入れたA12Zは,2018年モデルのA12Xと同じものだった(内部で眠らせていた1つのコアを解放しただけ)ということで,こと性能に関しては残念なモデルとなりました。
世代としては「A13」をすっ飛ばしてのリニューアルですので,かなりの性能アップがあるのでは…と期待が高まります。
最大の注目点は,Mac用「Apple Silicon」の動向
更に…。問題のApple Silicon。
最も気になるのが,その「パワー」になるのですが,このチップ,「A14X」から派生して性能を向上させたものなのか,それとも全く新しいコンセプトで製造されたものなのか…ということが非常に気になります。
型番はAチップの「t8×××」に対してApple Siliconが「t600×」となっており,新規開発されたチップのような雰囲気も漂いますね。
しかし,「5nm」というプロセスルールの壁は越えられないでしょうから,後は内蔵するCPU・GPUのコア数を増やしたり,その他の専用コアを搭載したりと,「Macを動作させる」ための技術がどの程度投入されているかという,「SoC」としての「融通」の具合次第というところでしょう。
また,今回の「3種類」の意味合いも気になりますね。
例えば,登場が噂されている「MacBook Pro13インチ」と「iMac24インチ」に搭載されるApple Siliconは同型なのか,それともノート型とデスクトップ型とで差別化されるのか?
個人的には,ハイパフォーマンスiMacのようなMacに対しては,今後新しく高性能Apple Siliconが開発され,例えば「t61××」のような別ナンバーのチップが用意されると考えていますので,今回は比較的低性能のMac用チップだとは思いますが,果たしてどのような搭載のされ方をされるのか…。
今後のAppleSilicon Macのモデル展開にも大きく関わってくる部分ですので,今年後半ともいわれているApple Siliconの登場が楽しみでなりません。