小型iPhone専用チップは誕生するのか?
「iPadAir 4」に,iPhoneに先駈けて最新チップである「A14Bionic」が搭載されたことが話題となりました。
この「A14Bionic」は,今後iPhone12シリーズに搭載されるとともに,今後発売されるAppleSilicon Macや,来年度のiPadProへと形を変えながら活用されていくことになるでしょう。
年々省電力化が図られてきているAチップですが,それでも,今年度のiPhone12Proに120Hzの高リフレッシュレートディスプレイが採用されなかった一因に「バッテリーもち」が上げられるように,新技術が採用されるたびに訪れる省電力化との戦い…という側面から逃れられない宿命のようですね。
だとすれば,「5G」や「120Hzディスプレイ」といった最新技術はないものの,「バッテリーもち」に関しては尋常ではないほどの満足感を得られる「iPhone11Pro」は,実にバランスのとれたモデルだったと,今更ながらに感じているところです。
そんな中…。
今後発表される「iPhone12mini(5.4インチモデル)」や「iPhoneSE Plus(SEの画面拡大バージョン)」には,省電力性に特化した「B14」チップが搭載される…という情報が来ています。
…本当か?
これまでに噂にも上ることはありませんでしたが…
記事によると,
リーカーのMauri QHD(@MauriQHD)氏が,iPhone12 miniとiPhone SE Plusは,省電力性能に優れた「B14プロセッサ」を搭載すると投稿している
とのことです。
B14プロセッサはA14 Bionicの動作周波数を抑えることで,消費電力低減を実現しているようなのですが,これまで全く噂にも上っていなかった「B14」というチップが急に現れたことには違和感を感じます。
さすがにないかなあ〜。
しかし…。
もしこのチップそのものは,非常におもしろいチップだと考えます。
その理由として,筐体の小さい現行の「iPhone SE」は,iPhone11,iPhone11Proと比較すると,どうしてもバッテリーもちが芳しくない印象を受けるからです。
特に,一旦iPhone11系を体感してしまうと,
「筐体が小さくても,もう少しがんばってもらわないと…」
という思いが強くなります。やはりなかなか「逆戻り」はできないわけです。
例えばこちらの記事では,実際に様々な機種で,iOS14での駆動時間を比較しています。
結果は以下のようになったようで…。
あくまでも,この記事で行った実験の結果ではありますが,いくら小型のiPhoneだからといって,2時間もの差が付くようでは,なかなか通常サイズのiPhoneから変える勇気がもてません。
「小型のiPhone」というコンセプトは,iPhone誕生からの大切にしたい考え方ではありまず,それによって使用時間が短くなってしまったのでは,元も子もないわけです。
しかし,もし「B14」チップがあれば,多少性能を落としてでも駆動時間を長くすることが可能となります。
もし私が「5.4インチ」を選ぶのだったら,確実に「パワー」よりも「バッテリーもち」を取りますね。多少周波数を落としたとしても,実用上何の問題も感じることはないでしょうから…。
もし本当に「B14」チップが「飛び道具」のような形で登場したら,好感をもって迎えられるのではないか…と考えます。
バッテリーもち…,大事です!