MiniLED搭載iPadProは今年中に出荷される?
今年発売されるiPhone12が,Apple5G化の始まりだとすれば,次期iPadPro12.9インチは,「MiniLED」の始まりとなるはずです。
これまでも本ブログで書いてきたとおり,今後のディスプレイに関しては,液晶の進化版である「MiniLED」と,有機ELの進化版である「MicroLED」の2系統の登場が待たれている段階です。
しかし,「MicroLED」に関してはどうも歩留まりが芳しくないようで,現状では実現の見通しが立っていないという説もあります。
数年前までは,今年度のApple Watchに搭載…という噂もありましたが,「来年度」に関しても随分と怪しいようです。
というわけで,世間への「お目見え」という部分では「MiniLED」が随分とリードし,2021年春のiPadPro(12.9インチ)を皮切りに,MacBook Pro14インチ等への搭載が見込まれている現状です。
しかし…。
ミンチー・クオ氏が,意外な情報を届けています。
MiniLED搭載のiPadProは,2020年中に登場する?
iPhone12の生産が遅れている中で…?
記事によると,
Appleサプライヤーに独自の情報網を持つTF Securitiesのアナリスト,ミンチー・クオ氏が,ミニLEDを搭載するApple初の製品は新型iPad Proで,2020年第4四半期(10月〜12月)に出荷開始されるとの予測を明らかにした
とのことです。
こちらが9to5Macの大元の記事です。
この記事では,元々は2021年第1四半期の予定だったものが,2020年第4四半期に前倒しされる…ということのようです。
しかし,iPhone12の発表・発売がこれだけ遅れている中,ディスプレイの新機軸となる「MiniLED」搭載機を前倒しするだけの余裕が,Appleにあるものでしょうか?
また,クオ氏以外の情報では,
「MiniLED搭載iPadProは,3月まで登場しない」
と明言する情報も多く,私もこの意見に賛成です。
iPhone12シリーズを供給しながら,AppleSilicon Macも発表して…となると,これに「MiniLED」というのは無理があるのでは…?
「A14X」は完成しているの?
また,時期iPadProに搭載されるであろう「A14X」にあたるチップの性能面での情報が上がってきていないということは,未だ量産体制に持ち込む段階ではないということなのでは…と考えます。
ただでさえ今年〜来年は,Aチップを「iPhone系」「iPadPro系」「Mac系」と系等づけていかなければならない非常に大切な年となるでしょう。
なおかつデバイスの生産遅れが危惧される状況で,当初予定されていた生産体制を「前倒す」ことは考えづらいのでは?
もし今年中に出てきたら,かなりの驚きと言えるのではないでしょうか?