「Geekbench」と「AnTuTu」…どちらを信じるべきか
iPhone12の登場が間近に迫る中,先行してiPad Air4への搭載が発表された「A14Bionic」の高性能ぶりが話題になっています。
もはや「iPad Pro2020」の立場がないくらい…。
しかし,以前に公開されたAnTuTuのベンチマークスコアが紹介された記事では,
「期待ほどの性能向上が見られておらず,Snapdragon865Plusのパフォーマンスにさえ及ばない…」
と評されていました。
これを受けた本ブログの記事内では,チップ性能だけは絶対的な性能を誇っていたiPhoneの立ち位置と,今後のApple Siliconの行方についての懸念を書かせていただきました。
そして…。
この度「Geekbench」のスコアも出ましたね。
「AnTuTu」のデータとはえらく異なったデータが出たようで…。
「Geekbench」ではSnapdragonを圧倒!
この記事によると,
Geekbench 5スコアだけで比較すれば,iPhone12に搭載される見通しのA14 Bionicは,Samsung Galaxy Note20 Ultraが搭載するQualcomm Snapdragon 865 Plusに対し,シングルコアスコアが60%,マルチコアスコアが27%上回る可能性がある
とのことです。
実際の数値がこちら。
もはやダントツで「A14Bionic」の勝利です。
「AnTuTu」のデータとは,「誤差」では説明の付かないほどの差が出ていますので,どちらかが間違ったチップの計測データを採用してるのではないか…と思えるほど。
いくら異なる計測をしている2つのデータとはいえ,ここまで差が開くというのでは,そもそもベンチマークの意味をなさなくなります(元々AnTuTuではiPhoneの十分な性能が発揮できないという説もありますが)。
個人的には,これまでのAチップとSnapdragonの変遷や,A14のこれまでの評判を考えた時に,今回の「Geekbench」のデータが,正確な性能差を表していると感じます。
今後の「AppleSilicon Mac」への独自チップ搭載を想定すると,Aチップごときで性能の頭打ちが起こるようでは先が思いやられるわけで,Appleとしても,ここ数年で発表する各種SoCチップの性能に関しては,相当のこだわりをもって対応してくるのではないでしょうか?
「Snapdragonごときには負けていられない…」
という私の(願いのような)思いは,あながちひとりよがりのものではないと思うのですが…。