「One more thing.」は歴史的な分岐点
ついに…。
「AppleSilicon Mac」が発表される運びになるであろうAppleのイベント「One more thing.」の開催については,昨日お伝えしました。
「ARM Mac」という単語が登場してからここまで,長かったような,短かったような。
いよいよIntel製チップとの決別が始まるのですね。
Macの開発・製造に関し,Intelのチップ製造との兼ね合いを常に強いられる…という致命的な欠点はあるものの,Windowsソフト運用やGPU等のパーツの相性等を考えると,それなりのメリットも大きかったはず。
少なくとも,特に日本においてここまでMacが広く浸透したのには,iPhoneの認知と同様,Inteの恩恵もあったと考えます。私がまさにそうでしたし。
しかし,Appleとしては,生産や開発の効率性,コスト,省電力性,性能等の要素を総合的に考慮し,「脱Intel」を決めたはずです。
折しも,Intel製チップの性能の頭打ちが話題になっており,今後はどのメーカーもSoCに舵を切るような動きも見えますので,現在は正に「歴史的な分岐点」だといえるのかもしれません。
さて…。
ここまで来ると,気になってしょうがないのが,
「AppleSilicon Macの今後のロードマップ」
です。
先日は,イベント発表前の段階で,以下のような妄想記事を上げました。
さて,実際はどのように「AppleSilicon Mac」が広がっていくのでしょうかね?
「One more thing.」で発表される「AppleSilicon Mac」とは?
端的に言ってしまえば,最も気になるのは,「13インチMacBook」と「iMac」の行方です。
これまでの記事でも書いてきましたとおり,
〇「MacBook Pro13インチ」が初の「AppleSilicon Mac」になる
〇iMac24(23)インチも用意されている(生産も始まっている?)
という噂がこれまでも主流でした。
しかし,今回の「One more thing.」で発表される…となると,意見が割れているのが実情です。
中には,「13インチモデルが2機種」と予想するリーカーもいるようで…。
これらを踏まえてこれまでの情報を並べていくと…。
〇MacBook Pro13インチのみ
〇MacBook Pro13インチ + MacBook12インチ後継(13インチ拡大版?)
〇MacBook Pro13インチ + MacBook Air
〇MacBook Pro13インチ + MacBook Pro16インチ
〇MacBook Pro13インチ + iMa24インチ(4Kモデル後継)
といったところでしょう。
MacBook系に関しては,現段階で「無印 or Air」「13Pro」「16Pro」という,スペックが異なるタイプのApple Siliconを複数用意できているのか…という大きな疑問符が付きます。
もちろん将来的には多様化していくApple Siliconでしょうが,現状では1つなのでは…と私は考えるのですが…。
だとすれば「MacBook Pro13インチ」のみ?
「無印」を復活させ,2機種を登場させるとなると,
「無印には来春登場予定の新型iPad Pro12.9インチに搭載されるA14Xをそのまま載せる」
という荒技が必要かと…。
そして「13インチPro」には新開発のより高性能なApple Siliconか?
いずれにせよ,16インチPro用のさらに高性能なApple Siliconは間に合わないのではと考えます。
16インチProに関しては,先日,「間もなくIntelのCometLakeを搭載したモデルを用意している」という噂も流れましたので…。
鍵を握る「AppleSilicon iMac」
そして,10/30の記事にも書きましたとおり,やはり鍵を握るのはAppleSilicon iMacだと考えます。
もし今回のイベントで4KiMacの後継が登場するのであれば,デスクトップApple Silicon Macの開発が予想以上に早まるかもしれません。
しかし,この記事には,「デスクトップAppleSilicon iMacの登場は2022年以降」という記述もあります。
まあ,ここで言うデスクトップMacとは,iMac27インチ後継,iMac Pro,Mac Pro等の高性能モデルでしょうが…。
そう考えると,「ハイパフォーマンス型Apple Silicon」への道のりは,結構険しいのかもしれません。
個人的には…。
11月にiMacを出す余裕は,今のAppleにはないのでは…と考えるのですが…。
でも,以前,すでにAppleSilicon iMacの工場生産が始まっている…という情報もありましたし…。
いずれにせよ,今回の「One more thing.」,楽しみで仕方ありません!