iPad Proの同梱充電機の仕様がひっそりと改訂
Appleの新ワイヤレス充電器である「MagSafe」に関し,Apple純正の「20W USB-C電源アダプタ」でなければ,「15W」という急速充電には対応しない…ということについては,先日お伝えしました。
このことに関しても,「後出し」の情報提供ぶりにAppleの誠意のなさを感じたわけですが,加えてiPhone12miniが最大「12W」での寿運伝にしか対応しないということも判明し,いよいよAppleの姿勢に疑問を感じずにはいられませんでした。
そして…。
この度,iPadProに同梱される充電器が,ひっそりと変更になっていたようです。
ユーザーに影響があることは「はっきりと」「声高に」発表して欲しい!
記事によると,
Appleは,iPad Proの11インチモデルおよび12.9インチモデルに同梱する電源アダプタを,従来の「18W USB-C電源アダプタ」から「20W USB-C電源アダプタ」へ変更したことが明らかになった
ということです。
最近発売された「iPad Air4」の充電器はすでに「20W」になっているようで,恐らくは,iPhone12でのMagSafe充電で最大の15Wの充電が唯一可能とされる「20W充電器」を,今後の標準にしていこうとするAppleの思惑があるものと思われます。
まあ,「20W推奨」ということ自体は構わないわけですが,何らかの仕様変更がある場合,しかも今回のように明らかな「理由」が存在する場合には,これまでのデバイスを利用しているユーザーの立場を考え,「はっきりと」「声高に」発表してもらいたいものです。
「MagSafe」の件にしたって,充電アダプタ同梱を取りやめているわけですので,「従来利用していた電源アダプタを流用しよう」と考えているiPhone12ユーザーがこの件を知らなければ,せっかくの「15W」充電ができないわけです。
iPadProユーザーは,現状では直接的な問題は無いのかもしれませんが,今後のApple側の方針を知ることで,「今後の新デバイスに流用できるかどうか」の判断ができるはず。
現役機種なのにいつの間にか変更されていた…ということは避けていただきたい!
今後の「激動」の時期を迎えるにあたり…
このような心配をするのは,何も今回の問題だけを考えてのことではありません。
発表された「AppleSilicon Mac」に思いをはせても,今後Appleの都合で様々な面での仕様変更が行われていくはず。正にこれから数年が,Appleにとって歴史的な転換点になると言えるでしょう。
そのたびに十分に情報がユーザーに届かないような事態が起こるようであれば,Appleの信頼性に関わります。
「情報を獲得できなかったユーザーが,Appleデバイスの性能を完全に享受できなかった…」
ということにならないよう,Appleにはメーカーとしての説明責任をしっかりと果たしてもらいたいと願っています。
少なくても,今後Appleデバイスの充電を,特にMagSafeでの充電を考えているユーザーは,「純正20W」は必須の電源アダプタとなりそうです。