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Apple「M1」チップは「A14X」Mac用途改良版〜「A12XとA12Z」のような関係性も見えてくる!〜

Apple「M1チップ」とは何者なのか?

 いよいよApple Silicon「M1」チップが登場しました。

 もちろん無限大の可能性を感じるわけですが,「初物」ということで,多くの疑問や懸念材料が存在することも事実です。
 それに関しては,別記事で書かせていただいております。 

 さて,「疑問」をもつ以前に,「M1チップの素性」を知ることは当然大切なわけでして…。

 早速,「M1の正体」に関する情報が出回っています。

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「M1」のベースは当然ながら「A14X」!

 記事によると,

CPUデータベースサイトCPU-Monkeyが,Apple M1チップの詳細データを掲載した。CPU-Monkeyの情報が正しければ,M1チップの構成は先日報告されたA14X Bionicと多くの部分が共通する

ということです。

 まずはこちらが「A12X」と「A12Z」の比較表です。

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 まあ,「ほぼ同一のチップ」といってもいいほどの仕様ですね。
 主な相違点と言えば,「GPUコア数」が,「M1」の方がひとつ多いこと。

 これ,最近のApple関連で,同様のニュースがありましたね。
 そう,「iPad Pro12.9インチ(2020)」に搭載された「A12Z」です。 

 「A12X」で無効化されていた「1コア分」を開放しただけ…というなんともお粗末な「A12Z」でしたが,性能的にも若干のパワーアップに留まっていましたね。

 今回の「M1」と「A14X」に関しても,同様の傾向がうかがえるようです。
 以下のベンマークスコアを見ると一目瞭然ですね。上がシングルスコア,下がマルチスコアのグラフです。

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 まあまあ,性能的には,「A14XとM1は同一」と考えておいて問題が無いということなのでしょう。

 それにしても…。
 PC用チップのランキング表に「Apple」の文字があること自体に,大きな違和感を感じます。正に時代が動いている…ということでしょうか。

 

それでは「M1」の存在意義は?

 性能的に変わらないのであれば,「A14X」という名称で良かったのではないか…という疑問も湧いてきます。

 しかし,当然「M1」は,「Mac用」のチップであり,「A14X」ではその代用となり得ません。タブレットとPCの根本的な違いがここで顔を出すわけです。

 こちらの記事には,具体的に2つのチップの違いについて以下のように記述されています。

「MacにはiPhoneやiPadでは必要のない機能も求められる。そのうちのひとつは仮想化で、M1では仮想コンピュータを動かすための機能が加えられている(ただしx86プロセッサの仮想化ではない。あくまで命令セットはARMだ)。GPUのアーキテクチャは同じだが、より多くのテクスチャフォーマットに対応しているという。これはPC向けゲームなどをサポートする上で重要になるだろう。同じようにA14 Bionicには搭載されていないのがThunderbolt 3/USB 4のインターフェイスだ。」

 携帯用端末であれば,その端末だけで終結する問題が,Macでは様々なフォーマットに対応したり,外部機器との接続を前提に考えなければならなかったりするわけで,当然Macのための考え方でA14Xを再構成しなくてはならなかったということになります。

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 「AチップをベースとしたMac専用チップ」という位置づけですね。

 問題は,この考え方で,「汎用性」という問題をクリアできるかということ。
 様々な面で,この「汎用性」を広げ,Macの門戸を広げたのは,間違いなく「Intel Mac」の功績です。せっかく開拓したユーザー層を手放すことがないよう,Appleとしては他メーカーとの連携が最重要課題として残されています。

 それも,迅速に行わなければならない課題として…。

 

 

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