「M1 Mac」でeGPUが利用できる可能性
「M1 Mac強し！」
の評判が日に日に高まっている今日この頃です。
当初懸念されていたIntel対応アプリが思いの他「Rosetta2下」で快調に動作することに加え，アプリのユニバーサルアプリ化も順調に進んでいる様子…。
残る不満と言えば，外付けディスプレイの対応台数が少なくなっていることや，eGPU（外部GPU）への対応が見送られたことくらいでしょうか？
このうち，「外付けディスプレイの対応台数」に関しては，今回発表された「M1 Mac」が，どれもエントリーMacという位置づけの機種であり，そもそもこれらの機種に複数台のディスプレイを接続させる環境で使用する割合は相当に低いと思われます。
恐らくは，今後出てくる，より高性能なAppleSilicon Macでは，この弱点は克服されることでしょう。
しかし…。
eGPUに関しては，全くの逆。エントリークラスのMacだからこそ，グラフィック性能を向上させたい…という願いが生まれるはず。
特にデスクトップ型である「Mac Mini」ユーザーの多くは残念に思っているのではないでしょうか？
ところが…。
今後「M1 Mac」でeGPUが利用できるかも…という記事を見つけました。
もし技術的に可能なのであれば，できるだけ早く実現させてもらいたいものです。
「認識」はできるが…→ふとした妄想へ
記事によると，
フランスのアップル関連ブログメディアMac4Everがテストしたところ，M1搭載MacのBig Surではエンクロージャー（外付けGPUボックス）と（グラフィックボードの）PCE-Iカードが引き続き表示される
とのことです。
複数のグラフィックボードを認識したようですが，もちろんGPUアクセラレーションは行われなかったとのこと。グラフィックドライバーや「M1 Mac」の構造上の問題があるのではないかと，記事では予想していますね。
これ，「これまでのMacの遺産の残骸として，その形跡が残っていた」と考えるか，「今後のeGPU対応のための布石である」と考えるかで，全く違った答えが出てきそうですね。
まあ，我々には全く分からない部分ですので，どうこうは言えないのですが，ちょっとばかり「妄想」して見ました。
現状は，Appleも，「M1 Mac」に関してはeGPUのサポートをしないということを明言しているようですが，それは「サードパーティー製eGPU」というこれまでの状態を踏まえての発言はず。
そこでふと思いついたのが，
「今後のハイパフォーマンスMac用に，Apple純正のeGPUが予定されている」
という情報です。
恐らくは，2021年に発売される「MacBook Pro16インチ後継機」「iMac27インチ後継機」，2022年に発売される「Mac Pro後継機」には，それぞれのパフォーマンスに応じたApple純正のeGPUが搭載されることになるでしょう（Mac Proに関しては，これまで同様AMD製GPUを採用との噂もあり）。
もしAppleが，新生「AppleSilicon Mac」のみに対応する純正eGPUを作り上げた際に，それまでサードパーティー製には対応できなかった「M1 Mac」も，純正eGPUに限って対応する…ということはあり得るのではないでしょうか？
まあ，その頃になると，現行の「M1チップ」が「M2チップ」へとアップデートしているかもしれませんが，もしこれが実現したなら，Mac選択の幅がますます広がることになります。
これまで以上に，
「モバイルとデスクトップの用途をMacBook１台で」
「廉価なMac Miniで全てをこなす」
などという「売り」になりそうな予感もします。
