幾田りらさんが「SWEET MEMORIES」を歌う!
松田聖子さんの歌う「SWEET MEMORIES」といったら,当初は「ガラスの林檎」のB面としてリリーされたものの,SUNTORYのTVCMで火が付き,後に「両A面」として別ジャケットのレコードがリリースされたという伝説の曲。
CMでは,英語バージョンが当初ノンクレジットで放送され,「誰が歌っているんだ?」と大いに話題になりました。
あの曲を聴くと,「松田聖子」というシンガーの底力を感じます。アイドルではありますが,数少ない心に染みる歌を歌える歌い手だったと思います。
その「SWEET MEMORIES」を作詞したのが,松本隆さん。
そしてこの度,松本さんの作詞活動50周年トリビュートアルバムの中で,YOASOBIのボーカルとしても活躍中の幾田りらさんが「SWEET MEMORIES」を歌うことになりました。
もはや「幾田節」ともいえる裏声とビブラート
すでにYouTubeにメイキング動画がアップされています。
いや〜,もはや安定の「幾田節」です。
音程,ピッチの取り方が完璧ですし,特徴的な裏声と微妙に揺れるビブラートも健在。完全に自分のものにしています。驚きです。
この「SWEET MEMORIES」はどうしても松田聖子さんの印象が非常に強く,他のアーティストが歌ってもしっくりこない場合が多いのですが,幾田さんの「SWEET MEMORIES」はしっかりと心染み込んできます。
松田さんの歌は温かく包み込むような雰囲気,幾田さんの歌は凜として張り詰めたような雰囲気。それぞれの声質や歌唱法によって,全く異なった印象を受けるのがおもしろいところです。
YOASOBIのボーカルとしての活躍が取り上げられることの多い幾田さんですが,「幾田りら名義」でもしっかりと実績を残してているところが素晴らしい。2021年に入ってからも,「Answer」という曲が,東京海上日動あんしん生命のCMソングとして話題を呼びました。
今後も,「幾田りら」名義の活動を大切にし,自分なりの歌作りに励んでいただきたい。YOASOBIの「イクラ」と「幾田りら」を歌い分けることで,幾田さんの力量も伸びていくことと思います。
肝心のトリビュートアルバムの発売日は7/14とのこと。
フルで聴けるのが楽しみです!