噂の「12Core」MチップはMac mini用?
先日のAppleイベント前、
「12CoreのMチップが開発されており、iMac Proに搭載される」
という情報が飛び交いました。
しかし、今となってはこの情報は間違っている…と判断できます。
その根拠は、「Mac Studio」に搭載されたチップ。
Appleは、Mac miniの上位版として「M1 Max」「M1 Ultra」を搭載したMac Studioを発表しました。ベースモデルがM1 Maxなのですから、そのハイスペックぶりはなかなかのもの。
そして、登場が待たれる「iMac Pro」も24インチiMacの上位版。しかも「27インチiMac」と来れば、当然それなりのスペックが要求されるでしょう。
Mac Studioに「M1 Ultra」を積んでいるのに、今更「M1 Pro」と「M1 Max」ではないでしょう。やはり最低でもMac Studioと同等のチップが要求されるはず。
とすると、CPUを考えたときに、M1 Maxは「10Core」、M1 Ultraは「20Core」なのですから、もはや「12Core」の入り込む余地はありません。
また、Apple自身が、チップに関しては「次で終了」と言っているわけで、これはもう新型Mac Pro用の「M1 Ultra × 2」というマルチダイチップが予想されますね。
ここまで考えると、答えは1つだと考えます。
そう、「12Core」のチップはM1シリーズではなく「M2」なのでは?
そう考えていたところに、以下のような記事が来ています。
12Coreの正体は「M2 Pro」?
次期Mac mini用?
記事によると、
9to5Macによると、Appleは「M2 Mac mini」(J4730)に加え、「M2 Pro」チップを搭載した新型Mac miniを開発している
ということです。
ベースとなるM2チップはM1よりもGPUが2Core増え、CPUとGPUがそれぞれ「8Core、10Core」になるとのこと。
これに対し、「M2 Pro」はCPUが「8つの高性能コアと4つの高効率コア」からなる12Coreになるというのです。
M1世代では、Mac miniはベースチップである「M1のみ」で打ち止めになりました。
記事では、元々は「M1 Pro」「M1 Max」の搭載も考えられていたが、Mac Studioを優先したとのこと。
iMacのようなディスプレイ一体型ではないMacにおいて、高性能を求めるとすれば一気にMac Proに目を向けるしかない…という片寄りが改善されたこと、私は高く評価しています。
まあ、「M1 Ultra」ほどの性能が本当に必要だったか…についての意見は様々あるでしょうか、私はM1 Maxを残した上でのM1 Ultraというあたりに、Appleの十分な配慮を感じます。
そして、M2世代では、ベースモデルであるMac miniにも一定の性能が期待できる「M2 Pro」が搭載されるのであれば、いよいよAppleもユーザーの裾野を本格的に広げようとしているのでは…と感じ取ることができそうです。
Apple Silicon化を通して、一気にPC界でのシェア向上を狙っているのかもしれません。
M2、WWDCで来るかな?
あっ、そういえば、「M2」搭載のMacBook ProもAirも来ませんでした。これは、本ブログが予想していた、
「M1系の全体像が見えない中で、次世代チップの発表はしないのでは?」
という考え方がビンゴだったということ。
ここでも、Appleの考え方の正しさを感じました。
では、M2はいつ登場するのか?
昨年の早いうちから、
「M2搭載MacBook Airが2022年中旬に登場」
という情報がありましたが、どうもその線が濃厚なのでは?
すると当然視野に入ってくるのが6月のWWCですね。
新型Mac Pro用のチップをお披露目し、新世代M2搭載MacBook Air、Mac miniを発売…となってもいい頃合いだと思われます。ひょっとしたらM2 Pro搭載のMacBook Air・MacBook Pro13インチなんてことがあるかもしれません。
イベントが1つ終わったばかりですが、どうしても次が気になってしまうのです!