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夏川草介最新刊「レッドゾーン」、8/30発売〜コロナ最前線の記録 第2弾〜

夏川草介最新刊「レッドゾーン」、8/30発売

 コロナウイルスが広がりを見せてから我々の暮らしは一変しました。

 そして、良くも悪くもその状態に慣れてしまっている自分がいます。

 1日数万人というコロナ発生の数にも驚かなくなってしまいましたし、それと同時に医療関係者の方々が今現在もコロナ対応に追われていることに対する意識も薄くなってしまっているように感じます。

 本ブログでは、2021年4月に医師である夏川草介さんが書いた「臨床の砦」のレビューをお届けしました。

 最前線で葛藤する医師の姿を描いたその内容に衝撃を受けたわけですが、状況は安定化しているものの、1年以上経過した現在でもコロナの影響が収まる気配はありません。

 そんな中…。
 臨床の扉の続編が発刊されることになりました。
 コロナ禍における、過去を振り返り、現在を知り、未来を想像するためにも是非とも手に取ってみたい一冊です。

 

第7波、そして未来への覚悟

 出版社の内容紹介には以下のようにあります。

病む人がいるなら我々は断るべきではない。 

【第一話】レッドゾーン
日進義信は長野県信濃山病院に勤務する内科医(肝臓専門医)だ。令和二年二月、院長の南郷は横浜港に停泊中のクルーズ船内で増加する新型コロナ患者の受け入れを決めた。呼吸器内科医も感染症医もいない地域病院に衝撃が走る。日進の妻・真智子は、夫がコロナ感染症の患者を診療することに強い拒否感を示していた。

【第二話】パンデミック
千歳一郎は五十二歳の外科医である。令和二年三月に入り、コロナの感染者は長野県でも急増していた。三月十四日、千歳は限界寸前の日進に変わり、スペイン帰りの32歳女性コロナ確定患者を診察し、涙を流される。翌日、コロナ診療チームに千歳が合流した。

【第三話】ロックダウン
敷島寛治は四十二歳の消化器内科医である。コロナ診療チームに加わって二月半が過ぎた。四月上旬、押し寄せる患者に対応し、信濃山病院が総力戦に突入するなか、保健所は感染症病床を六床から十六床に増床するよう要請する。医師たちはすべての責務を信濃山病院だけに負わせようとする要請に紛糾するが、「病める人がいるのなら、我々は断るべきでない」という三笠内科部長の発言により、増床を受け入れる。 

【編集担当からのおすすめ情報】 
報道ステーション、朝日新聞、NHKなど
80以上のメディアに取り上げられ
大反響を呼んだ『臨床の砦』続編!
コロナ禍の最前線に立つ現役医師(作家)が
自らの経験をもとに綴った、勇気と希望の物語。

 

 前作「臨床の砦」は、本作「第三話」に登場する「敷島」をメインに描かれているわけですが、「レッドゾーン」では更に視野を広げているようです。

 様々な医師の観点でコロナ禍を多面的・多角的に見つめ、「医師として何ができるのか」「どのように考えて立ち向かうべきか」を自問自答しているかのような章立てに感じます。

 折しも、これまで落ち着いていた日本のコロナ情勢ですが、ここに来て「第7波」の様相を呈してきています。

 前掲の「臨床の砦」のレビュー記事に中で私は、
「この状況が落ち着くまでに、あと1年程度必要か?」
と書きましたが、すでにその期間を超え、更にもうひと波来るかもしれない…という状態です。

 気持ちが麻痺してしまっている今だからこそ、「レッドゾーン」を読み、もう一度自分の気持ちを高めていく必要があるように感じているところです。

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