DaVinci Resolve18正式版の第一印象
DaVinci Resolve18の正式版がリリースされたことは先日お伝えしました。
とりあえずこれまで継続して追ってきた4K、8Kの動画書き出しに関する検証を行ってみました。
beta版からの向上も見られましたし、Final Cut Pro Xの強みも見えてきました。
書き出しは更にパワーアップ
DaVinci Resolveにおいては、Mac StudioにおけるM1 Ultraへの最適化が進み、「17.4.6」の時点で動画書き出しの高速化が進んでいました。
これが「18beta」「18正式版」と進み、以下のように書き出し時間が変化しています。
★「4K・60P/10分/H265/MP4」の動画書き出し
・17.4.5?→6分00秒
・17.4.6 →3分52秒
・18beta →4分05秒
・18正式 →4分02秒
☆「8K・30P/10分/H265/MP4」の動画書き出し
・18beta →6分08秒
・18正式 →5分25秒
(17は無償版を使用していたので8K書き出しはできませんでした)
まずもって「17.4.6」のM1 Ultra対応が凄かったのが今更ながらに分かります。
メジャーアップデートでなくてもここまで対応してくれるBlackMagicの姿勢に感動です。どこかの純正メーカーは見習っていただきたい!
ただし、4K書き出しではその後の大きな進展はなかったということになります。
しかし、「8K」に関しては、18betaの際の「6分08秒」にも衝撃を受けたのですが、正式版は更に30秒以上も短縮してきたことになります。
17.4.5以前の4K書き出しよりも18の8の書き出しの方が速い…という異常事態です。
これ、前回の紹介動画内で「さっさん」さんが述べていた、
「高負荷になればなるほど高速になる!」
というDaVinci Resolve18の考察に重なりますね。
その傾向がM1 Ultraへの最適化が更に進んだことで顕著になった…ということなのではないでしょうか?
これです。
この細やかで性能にしっかりと反映されるバージョンアップこそがDaVinci Resolve最大の魅力。
機能面では全く使いこなせていない私ですが、
「納得して使いたい!」
という思いは非常に強く、Final Cut Pro XよりもDaVinci Resolveに惹かれる最大の理由がこれなんですよね…。
DaVinci Resolve18は、恐らく今後も頻繁にバージョンアップを重ね、そのたびに目に見える成果を届けてくれることでしょう。
そう簡単にはFinal Cut Pro Xには戻らせてくれなさそうです。
Final Cut Pro Xの強みは?
ただし、Final Cut Pro Xの唯一の強みも…。
上記の4K動画について、「ProRes422」で書き出しを行ったところ、DaVinci Resolve18では「2分44秒」かかりました。
Final Cut Pro Xの以前の結果では「2分12秒」でしたので、さすがにApple独自のコーデックであるProRes422に関してだけはDaVinci Resolveよりも高速なようです。
まあ、ProRes422、使いませんけどね…。