Android13でLEオーディオ登場!
Android13がリリースされました。
GoogleのPixelシリーズから配信を開始するようです。
iPhone使いの私からすると、AndroidOSの詳細はよく分からないのですが、今回は注目しなければならないポイントがあります。
それは、新Bluetooth企画である「LEオーディオ」への対応です。
この「LEオーディオ」で採用されるコーデックは「LC3」。
そう、以前に本ブログで紹介した、AppleがAirPodsをロスレス/ハイレゾ化させるために採用するコーデックです。
これがAndroidでお先に採用されたとなると、AndroidOSのことにも関心を示さないわけにはいきませんね。
「LC3」の正体とは?
まずもって、今回採用された「LEオーディオ」の正式名称は、「 Low Energyオーディオ」ということで、新しいBluetoothの企画となっています。
名称のごとく、最大のメリットは「Low Energy」という部分。
採用される「LC3」というコーデックを利用することで、これまでと同等の音質をより低いビットレートで送信することができるため、結果的に省電力に繋がる…という理屈のようです。
LC3はこれまでの標準コーデックだった「SBC」の発展系ということで、以下のような比較のグラフが出回っています。
例えば…。
SBCで「345kbps」のビットレートで送信した音質を、LC3では「160kbps」のビットレートで実現できる…ということのようです。
となると、当然同じ「345kbps」で考えれば、LC3の方が高音質になるわけで…。
つまり、純粋に「高音質」のためというよりは、「高圧縮/高音質」を実現するためのごく一般的なコーデックのようですね。
そして、汎用性という点について…。
以前LC3について記事を書いた際には、まだ「LC3」という名称が一般的ではなかったため、Appleがマイナーなコーデックを選択した…という捉えで書いてしまいましたが、今回Androidに採用され、現在の標準であるSBCと置き換わるものとして広がっていきそうだということが分かりました。
つまり、逆にAppleが業界の標準に歩み寄った…という構図のようです。
となると、これまでの、
「Appleのイヤホン、ヘッドホンの汎用性に難あり」
という認識が変わっていくことになりそうです。
同じ土俵にようやく…といったところでしょうか?
さて、音質は?
そして…。
最も気になるのはLC3の音質です。
圧縮と音質のバランスをとるためのLC3ということで、音質至上主義ではないようですので、他のロスレス/ハイレゾ対応のコーデックと比較して音質ではどの程度か?
現在、Bluetoothコーデックを音質で考えると「LDAC」が最強のようで…。
今後登場する「MOMENTUM 4 Wireless」が採用する「AptX adaptive」はより低遅延を狙ったコーデックのようです。
では、「LC3」はこの図でいうとどのあたりの位置づけになるのか?
Bluetoothイヤホン・ヘッドホン界隈、急に騒がしくなってきました!