iPad版「DaVinci Resolve」、M2以外のチップでも動作可能!
先日は、Mac版DaVinci Resolveのバージョンアップについてお知らせしました。
無料で十二分ともいえる機能を堪能でき、しかもFinal Cut Pro X以上にバージョンアップでのケアもしてくれる…ということで、今後も利用者が増加していくのは間違いがないソフトウエアでしょう。
そんな「DaVinci Resolve」ですが、先月の新型iPad発表時には大きな話題となりました。
iPad用の「DaVinci Resolve」アプリが登場すると予告されたからです。
ただ、この内容は「M2搭載」の新型iPad Proの紹介ページに掲載されているものであり、
「M2iPad Proでしか動作しないの?」
と、私なんかは考えていました。
ところが…。
M1搭載機どころか、それ以前の機種でも動作するらしいことが分かりました。
単純にこれはありがたい!
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「快適な利用」はどのチップまで…?
記事によると、
10月に発表されたiPad版「DaVinci Resolve」が、11月16日から幕張メッセ(千葉県千葉市)で開催されている「Inter BEE 2022」の豪Blackmagic Designブースで展示されている
基本的にはApple M1、Apple M2を搭載したiPad Pro/iPad Airを想定しているという。ただし、それ以外のチップでも動作はするようで、ブースにいた本国スタッフによると「A14 Bionic」などのチップでも利用可能とのこと
ということです。
わざわざM2搭載機での紹介だったため、差別化を図るために「M2以降専用か?」とも考えましたが、思ったよりも門戸は広そうです。
記事には、
「スタッフからは "A12でも動く" とのコメントを貰った」
とありこれは「A12Xのことかも…」という憶測も掲載されています。
まあ、「A14でも…」という内容と「A12」という内容とでは、結構なチップ性能の差がありそうで、iPadベースで考えると「A12X、A12Z」というiPad Proを意識した仕様のような気もします。
しかし、問題は、
「どれだけ快適に動くか…」
ということになるでしょう。
ただでさえ動画編集のようなヘビーな使い方であれば、チップ性能が要求されるでしょう。
普通に考えれば、
「M1以上で快適。ただし、Neural Engineが強化されたM2であれば、書き出し等の面で格段に快適になる」
といったところでしょうか?
となると、「A14BionicやA12X・Z」では、
「動作はするものの、処理に結構な時間がかかる…」
ということになるのかもしれません。
やはり、現実的に使えるレベルは「M1以降」となるのではないでしょうか?
まあ、「動画編集の基本はMac」は動かしがたい
iPadで、本格的な動画編集を行うための「保証」がされることは大変喜ばしいことです。
しかし、だからといって動画編集の中心がiPadに移行する…ということは絶対にないでしょう。
動画編集に関しては、どうしても大きなディスプレイが欲しくなりますし、できれば複数のディスプレイが欲しいくらい。
また、バッテリー持ちやマシンパワー、静粛性等を考えても、「Macによるデスクトップ環境」で使用することが最適解なのは間違いありません。
「緊急避難的」にiPadでもできる…程度の認識であればいいでしょうが、無理してiPadで行う必要性はないわけで、どうしてもMacのないモバイル環境で編集しなくてはいけないユーザー向けの、ニッチなアプリになる可能性もあるかと…。
iPadでの本格的な動画編集は、「iPadのMac化」というなかなか難しい問題の中心になり得ます。
今後も多くの論争が闘わされることになりそうな話題ですね。