有川ひろ最新作「物語の種」 5月24日発売！
村上春樹さんの「街とその不確かな壁」、垣根涼介さんの「極楽征夷大将軍」と、４〜５月にかけてお気に入りの作家さんの新作が続きます。現在は「街とその不確かな壁」をじっくりと堪能中。
村上さんの作品は、その世界観を楽しむために他の作家さんよりも読むスピードを抑えながらの読書になりがちです。仕事に追われていることもあり、なかなか読み進められておりませんが、このゴールデンウイーク中には読破できるはず。
その後すぐに垣根さんの作品も届きます。こちらも重厚な作品になることは間違いないでしょうから、読み応えある作品が２作続くことになりそうです。
そんな中…。
待望の「有川ひろ」さんの新作の情報が届いています。
軽く、どんどん読み進められそうな作品になりそう！
読者からの「物語の種」を有川さんが小説化
有川さんの最新作は「物語の種」。
記事中の有川さんのコメントがこちら。
読者の皆さんから物語の「種」をもらって私が芽吹かせるという遊びがついに本になります。
自分では思いつかない切り口をたくさんもらってたいへん楽しいお遊びでした。
芽吹いた物語は全部で十本。
ここから先は出来上がった本を読むというお遊びが待っていますのでよろしくどうぞご贔屓に。
どうやら、読者さんの経験を基にした短編が10作入っている短編集…ということのようです。
この10本の作品の概要はこちら。
第一話 SNSの猫
SNSで目にした保護猫に心を鷲づかみにされた主人公。ある日、事件が起きて……。
第二話 レンゲ赤いか黄色いか、丸は誰ぞや
祖母を亡くした妻、父を亡くした旦那。二人の会話から見えてきたのは……？
第三話 胡瓜と白菜、柚子を一添え
静岡生まれの旦那の実家にて、高知生まれの妻は何を思う？
第四話 我らを救い給いしもの
中学の社会の時間にクラスメイトが発したある意見に、主人公は痺れた。
第五話 ぷっくりおてて
小学生の夏休みに祖父の家に預けられた主人公の、ほのぼのハッピーな成長譚。
第六話 Mr.ブルー
ある家電メーカーで出世街道驀進中の研究所長には、意外な秘密があった。
第七話 百万本の赤い薔薇
ある夫婦の、40年にわたる結婚記念日の物語。
第八話 清く正しく美しく
エステサロンに勤める主人公。強欲な店長の元で働くことに悩んでいて……。
第九話 ゴールデンパイナップル
祇園祭によさこい祭。祭の復活は、やっぱり嬉しいもので。
第十話 恥ずかしくて見れない
ある家電メーカーで働く主人公は、3歳年上の先輩のことが気になっていた。
なんと多彩なラインナップ！
さすが「人垂らし」的な文章で有名な有川さん、と唸ってしまいます。
きっと心が洗われるような読書体験が待っていること請け合いですね！
