国内Macシェア、個人向けで「第2位」に躍進!
国内でiPhoneの人気が異様に高い日本において、Macの普及率が思ったほどではない…ということの残念さをこれまでも述べてきました。
OSとハードをひとつの企業が手がけることができている希有な例であるとともに、スマートフォン、タブレット、PC等の垣根を越えて連携できる可能性を最も強く示しているのがAppleだと考えるからです。
純正アプリを通して、何も考えなくても自然にデータが共有されたり、いとも簡単にデータの受け渡しが出来たりする…。「android⇔Windows」の環境では限界のある部分です。
そんな日本ですが、PCにおけるシェアではWindowsの強さが際立ちます。こんなにiPhoneが好きな国民なのに…と残念に思ってしまうのも無理はありませんよね?
そんな中…。
日本でのMacのシェアが上昇した…という記事が来ています。
これが続くといいのですが…。
業務用のWindowsの強さが…
記事によると、
MM総研は、2023年度上期(2023年4月〜9月)における国内パソコン出荷台数を発表しました。全体では3年連続の減少となっていますが、個人向け市場ではAppleのMacが出荷台数を伸ばし、メーカー別シェアで2位に躍進している
ということです。
まずは全体のシェア。
Lenovo強し、Appleはシェアを1.1%も伸ばしていますね。
そして、こちらが個人向け市場。
なんと、Appleが「3位→2位」とアップしています。
シェア率が3.2%という大幅アップ!
他メーカーが出荷台数を落とす中、出荷台数も伸ばしています。
2023年のMacは、「とにかく売れていない…」ということが盛んに繰り返されていましたが、日本国内に関しては他メーカーと比較すると申し分ない出来…と言えるのではないでしょうか?
ただし…。
これが「法人向け」PCの中でみると話が変わってきます。
Appleさん、さようなら…。
なんと、トップ5にも入れず、「その他」にくくられてしまうんです。
つまり…。
日本国内におけるMacは、
「個人市場では大きくその存在価値を上げているが、流通量の大きい企業向けに関しては非常に弱い」
ということが言えるでしょう。
まあ、企業用ともなれば、とにかく「低価格」「コスパ」で物事が語られるでしょうから、いたしかたないのでしょうか?
それに、過去データとの互換性もありますし…。
ただ、先日発表されたブラウザやOSのシェア調べによると、世界的には「macOS」「PCでのSafari利用」の割合が日本よりも高くなっていることから、おそらくは日本のMac利用率は世界的に見ても低いものと想像できます。
円安の影響によってMacの価格が異様に上昇してしまっている日本ですので、個人にしても企業にしても、これ以上Macのシェアを上げていくのは並大抵ではないと思われます。
それでも…。
せっかくiPhoneを利用しているのであれば…という思いは弱まることはありません。