M3搭載MacBook Air、やはりサーマルスロットリングが発生!
M3搭載MacBook Airが発売され、様々な本格的レビューが届けられ始めています。
総じて見れば、
・M2から順当な進化を遂げている
・M2からの買い換えは必要ないが、M1からの効果は感じられる
・クラムシェルモードにした際の外部ディスプレイ2台出力は魅力的
といったところでしょうか?
そして、「ファンレス」のAirに関しては、どうしてもピーク胴差しのサーマルスロットリングが気になるわけですが、やはりM3でも発生してしまうようです。
まあ、そりゃそうでしょうけど…。
M3MacBook Proより33%性能低下
記事によると、
同じM3を搭載しながら、M3搭載MacBook Airは冷却ファンを採用していないことで、3D Mark Wild Life Extremeストレステストを実行するとサーマルスロットリングが発生、M3搭載MacBook Proに対し33%の性能低下が認められたと、YouTubeチャンネル「Max Tech」が報告している
ということです。
結果として、
M3搭載MacBook Airで3D Mark Wild Life Extremeストレステストを実行したところ、M3のCPU温度は114度、GPU温度は102.9度に達した
ということで、M3搭載MacBook Proに対して大きく性能を落としてしまう結果になったようで…。
省電力を謳うApple Siliconにおいてもやはり熱問題はついて回り、冷却ファンの有無はそのピーク性能に大きく影響する…ということは周知の事実。
高負荷で使用するにあたっては、どう考えてもファンレスのAirは非常に不利であり、ファンありのPro、そして大型ファンが付いているMac Studioは更なる優位性を保っていることは明白です。
私のM1Mac Studioなんかも、かなりいじめる使用を行っても冷却ファンはほぼ微動だにしないほどの安定性を誇ります。音も殆ど聞こえないですし、真夏のクーラー無し部屋での使用でもこの状況が変わらないのには本当に感心しているところです。
まあ、MacBook Proの小型冷却ファンではMac Studio並の動作はできないでしょうが、それでも性能を落とさないほどに動作させることには大きく貢献することになるでしょう。
記事では、
3D Mark Wild Life Extremeストレステストでは高い負荷をかけるため、今回認められたようなサーマルスロットリングによる性能低下は、一般的な使用環境では生じにくいと予想される
とまとめており、真っ当な意見であることは確かなのですが、やはり持っている最大限の性能が発揮できないことが最初から分かっているのは気になる部分です。
加えて、MacBook ProはminiLEDディスプレイを備え、スピーカーの音質も良好。端子も充実しているというメリットも多く抱えています。
筐体の形状が同じくなった今、もしそれらの装備上の事柄に加え、ピーク性能に関する懸念払拭を優先するのであれば、多少のコストをかけることでMacBook Proを考える方が健康的と言えるかもしれません。
もちろん、予算が許せば…ということにはなりますが。