LG OLEDTV「OLED55B3PJA」とゼンハイザー「AMBEO Soundbar Mini」で万全の動画視聴環境へ【2】
前回は、PCでの動画視聴に限界を感じ、LG OLEDTV「OLED55B3PJA」とゼンハイザー「AMBEO Soundbar Mini」を導入したことをお伝えしました。
最も不満があった「画質」に関しての満足度は非常に大きく、完全にテレビ利用は考えていない用途(ネット利用専用)ではあるものの、
「何でもっと早く導入しなかったのだろう…」
と考えてしまうくらいです。
ただ、もうひとつ心配だったのは音響です。
以前に居間に導入した「BRAVIA + HT-A3000」は、
「BRAVIAの画面を平面スピーカーとして利用し、サウンドバーであるHT-A3000との共用ができる」
という強みがあります。
しかし…。
私はこのシステムの音質には大いに不満をもっています。
当然ながらBRAVIA本体のスピーカーは全くもって貧弱。高音中心のビリビリ音質です。
対する「HT-A3000」は、単独では低音傾向が非常に強く、これを単独で利用しよう…とは到底思えないレベルです。
そして、SONYが売りにするところのデュアルスピーカーのシステムで聴くと…。
まあ、双方を単独で聴くよりは当然ましなのですが、双方の「高音過多」「低音過多」が上手に融合することなく、悪目立ちする音に聴こえます。
特にニュースやドラマのように原稿読みや台詞が中心の場合にそれが目立ち、正直集中できないくらいです。
それまで長年使っていてついに電源が入らなくなったPIONEERのプラズマテレビ(!)の音は非常に聴きやすいものだっただけに、価格相応とは私には思えません。
サウンドバーとは言うものの、音の広がりや臨場感のようなものもないですし…。
AMBEO Soundbar Miniの力量とは?
しかし…。
ゼンハイザーの「AMBEO Soundbar Mini」はものが違います。
まずもって、単独利用なのにSONYのシリーズよりも格段に音質が上なのがはっきりと分かるのです。
SONY機で課題だった音の統合性がとれているのです。
また、台詞の言葉も破綻なくしっかりと聴き取れ、違和感を感じません。
それでいて、音の広がりは明らかにSONYシステムよりも格段に上です。
テレビメーカーとの整合性を気にしないのであれば、ゼンハイザー、非常にお薦めです。
ただ…。
一部で評判になった「映画館のような音の広がり」は、単独ではさすがに無理があります。YouTubeのレビュー動画では、「単独でも360°から聴こえてくる…」という評価もありますが、それは言い過ぎだな…と感じました。
サブウーファー等との組み合わせ、あるいは上位機種であれば分かりませんが、「mini」ではそこまでは…といったところです。
まあ、この値段で十分満足できる音をつくり出している点で、かなり評価できるのは事実です。
音響メーカーの老舗、ゼンハイザーの底力を見た思いです。