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Noble Audio「FALCON MAX」レビュー Part3「イヤピース選択編」

Noble Audio「FALCON MAX」 イヤピース選択が全てを分ける

 Noble Audio「FALCON MAX」のレビューをしております。

 

 これまで、「到着・ペアリング編」「音質ファーストインプレッション編」をお届けしました。

 

 具体的な音質については「Part2」を参照していただきたいのですが、「異次元」です。
 超高解像度なのに自然な音であり、どの帯域もしっかりと主張できる見事な音場・空間表現を実現しているのですから…。

 さて、前回も書きましたが、元来FALCON MAXは新搭載「MEMSドライバー」を生かした中・高音寄りの音作りなのだと思います。



 しかし、自分好みのイヤピースを選択することで、見事な低音も手にすることができることが分かりました。

 この低音がまた実に見事で、中・高音の邪魔をせずにしっかりと主張し、おまけに艶のある空気感までも表現できるのです。

「この機種、中・高音に寄っているな…」
と判断された方は、是非とも低音を補完するイヤピース選択を試していただきたいと思います。

 

 さて、私の場合、どのような選択を行ったのかご紹介します。
 あくまでも私の耳の場合…ということでご覧下さい。

 

意外なチップが浮上!

 これまでの本ブログにおけるイヤピースに関する記事をご覧になった方であれば分かるかと思いますが、私の耳穴の形状は恐らく特殊で、イヤピースはこれまで「最低でもLサイズ」を選択しなくてはしっくりくることがありませんでした。
 それも大きめのLサイズで、メーカーによってはXLの選択も全然ありです。

 そして、これまでは、「BeatsX互換」(画像左端)も「EXLASTIC」(画像中央)、「SpinFit」(画像右端)でまかなうことが殆どでした。

 

 AVIOT「TE-J1」SONY「WF1000XM5」のレビューでもこの3種類から選択しました。

 IE900等のゼンハイザーイヤホンは純正Lサイズがピッタリでしたが、このイヤピースは下手をすると低音がだぶついて聴こえる機種もありますので扱い注意です。(でも、IE900+iBasso DX300MAXの音は最高峰です。有線ですし、極高DAPとの組み合わせですので当然といえば当然ですが)

 

 さて、肝心の「FALCON MAX」の場合はというと…。

 FALCON MAXのノーズの形状が「他の機種よりも長い」という特徴があり、これまでとは異なる結果になります。

 まずもって純正のチップでは、以前の記事にも書いたとおり、「Lサイズでも低音が足りていない」という評価。それでもそこそこ聴ける音ではありましたので、普通の方であれば純正で事足りるかと思います。

 しかし、私の場合は今回の耳穴の大きさが悪さをしましたので、今回の例の3つを試して見ることに…。

 

 ところが…。
 ノーズが長い…という特徴のためか、これまでのイヤピースの「Lサイズ」にすると、明らかに低音が籠もって聴こえます。 

  これまでの経験上、手持ちのピースの殆どが「Lサイズ」でしたが、「SpinFit」のみ「Mサイズ」があったので試して見ると、今度は低音が足りません。これだったら「純正L」の方がましなくらい。

 

 困った…と考えながら、以前からの財産を漁っていると、かなり昔に使用していたSONY製のハイブリッドイヤピースを発見しました。この「Lサイズ」を使ってみると、実に自然な音に変身したのです。
 通常の形状のイヤホンであれば、このSONYのイヤピースは「XLサイズ」を使用しており、今回の「Lサイズ」は余り物…という位置付けでした。ところがFALCON MAXではベストチョイスになるのですから保存だけはしておくものですね。

 ここで、「SONYのイヤピースがOKならば…」と思い、以前は見向きもしなかったWF-1000XM5付属のイヤピースを見てみると、フォームタイプのLサイズが入っていました。

 以前のハイブリッドはシリコンタイプですので、素材が全く異なります。
 聴き比べしてみました。

左が「ハイブリッド/L」、右が「現行フォームタイプ/L」

 すると、どちらも他のイヤピースよりは好みの音であるのですが、1000XM5付属の方がより低音側に振れて聴こえます。フォームタイプということでより耳にフィットするからでしょうが、これが影響して低音寄りの音になるとともに、中音のボーカルが引っ込んで聴こえます。

 また、旧式「ハイブリッド」では自然に感じていた「低・中・高音の音の繫がり」が若干分断して聴こえる印象となりました。空間的な表現もやや狭まった印象。

 より低音寄りの音が好き…ということであれば、現行品でもいいのでしょうが、高音寄りというFALCON MAXの特徴を生かすとともに、たぐいまれな空間表現を堪能するには「旧式ハイブリッドLサイズ」が私にとっては(今のところ)ベストという結論に至りました。

 

 というわけで、前回の「音質ファーストインプレッション編」でお届けした音の印象は全て、このSONY製ハイブリッドイヤピースを装着してのものとなります。

 

 もう何年も放置状態でしたのでホコリが付きまくりで、画像にするのもはばかられるほどですが、
「とっておいてよかった」
と素直に思いました。

 

 ただ、これまで使用してきたサイズの概念が通用しない…となると、どうしても、
「他のイヤピースの選択かあるかも…」
と考えてしまいます。

 これまで重宝してきた「EXLASTIC」の「MLサイズ」「Mサイズ」を試して見たくなり、早速オーダーをかけました。

 

 「EXLASTIC」の印象については、後日報告したいと思います。

 専用アプリによるイコライザ調整の可能性もあり、今後の進化にも期待できる「FALCON MAX」。年をまたいで楽しませてくれそうです。

 

 今後も新たな気付きがありましたら続編を書いていくことにします。

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