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50おやじが,お気に入りについて気ままにつぶやくページです。

これはありがたい! Apple、Google、Microsoftが「パスワードなしサインイン」拡充へ

Google、Microsoftの「サインイン」、煩わしい!

 見回りのほぼ全ての通信系デバイスをAppleで固めている私ですが、なんといってもAppleデバイス間の連携は最高。

 iCloudの連携により、各種データをシームレスでどの端末からも利用することができます。間に何らかのアプリを挟まなくてもいいこの感覚は、一度味わうと離れられません。

 また、様々な「サインイン」に関してもiCloud連携が効いているため、Face IDやTouch IDの認証を行う上で「端末の壁」を感じさせられることはありません。
 もちろん各種キーワードもキーチェーン機能で一発入力することができます。これもFace IDで認証させることができるため非常に快適。

 しかし…。
 これが「Google」や「Microsoft」関連のアプリやサービスになると話が変わってきます。
 「Apple中心の生活」とはいえ、アプリ・サービスレベルではGoogle・Microsoftという巨人のものを利用する機会も多いわけで…。

 個人的に特にやっかいなのはGoogle。
 YouTubeを利用していますが、複数のアカウントをもっていると、どっちがどのメールアドレス・パスワードを使用していたか…などが曖昧になってしまうことがあり、私はメモアプリにアカウントごとのパスワードを記録しています。

 Microsoftのアカウントについては使う機会自体が非常に少なくなってしまったため、こちらもメモしておかないと何が何だったのか記憶が…。

 そんな中…。
 非常に嬉しい知らせが入ってきました。

 

「パスワードなしサインイン」拡充へ

 記事によると、

 米Apple、米Google、米Microsoftは「世界パスワードデー」の5月5日(現地時間)、FIDO AllianceとWorld Wide Web Consortium(W3C)が作成した標準を採用して、Webサイトやアプリに「端末やプラットフォームを超えてサインインできるようにする」と発表した

ということです。

 つまり、
「GoogleはAndroidとChromeで、AppleはiOS、macOS、Safariで、MicrosoftはWindowsとEdgeで、パスワードなしのサインインのサポートを実装する」
ということです。

 これによって、スマホであれば端末のFace ID・Touch IDの生体認証を利用することで、他企業のサービスにサインインできるようになる…ということです。

 一見不用心のようにも思われますが、「SMS経由で送信されるワンタイムパスコードなどよりも安全」ということのようですね。

 Mac・PCに関しては、スマホでロック解除する必要があるようですが、これまではいちいち入力作業が必要だったことを考えると天と地の違いです。

 嬉しすぎます!

 

認証技術向上の賜

 これまではユーザー自身による入力や確認が最優先されてきた分野ですが、これだけ認証技術が向上し、その信頼性も増してきた時代です。
 その技術をユーザー目線で利用しない手はありません。

 各企業のサービスを行き来するような活用もどんどん増えてくるであろう中で、今回の決定は英断だと言えるでしょう。

「Mac + iPad」=「世界最高」?〜タブレットを含むPC出荷台数で〜

MacとiPadをトータルで見たら…

 Appleの2022年第1四半期業績が好調であるとともに、コロナ禍におけるPC特需が収まっている中でのMac人気が続いている…ということが報じられました。

 M1チップ搭載Macが発表されて以降、懸念されていた「Mac離れ」が起きるどこか、Macの性能や製品としての立ち位置が見直された結果だと考えます。

 その証拠に、直近のMac購入者の半数が「初Mac」ユーザーである…という情報もありました。今、Macはその歴史上最大のチャンスの時迎えていると思います。

 加えて、最近はiPadの人気も再浮上しています。
 数年前まではAndroidタブレットの地位向上とiPadそのものの魅力低下で、Appleの他のデバイスに比べて「お荷物」と見えるほどの低迷期にありましたが、最近はその勢いを増している感を受けます。

 その要因としては、まず第一に「iPadOS」の進化に伴ってMacと連動して動作する独特の機能が増え、唯一無二の可能性を感じさせられるタブレットに進化した…ということが挙げられるでしょう。
 これに関しては、OSとハードの両方を製造しているAppleの強みが最大限に活かされていると言えるでしょう。

 そんな中…。
 「Mac + iPad」=「世界最高」…という記事が来ています。

PC・タブレット世界出荷台数シェアでトップ

 記事によると、

調査会社Canalysが、2022年第1四半期(2022年1月〜3月)における、PC(タブレットを含む)世界全体の出荷台数を発表した。市場全体では前年同期比2.9%の減少となったが、Apple(Mac、iPad)の出荷台数は1.1%増加してメーカー別シェアで首位に立っている。

ということです。

 以下がタブレットを含むPCとタブレットのみの出荷台数シェア。

 何と、タブレットを含めるとあのLenovoを凌駕する結果に!
 LenovoとHPがコロナ特需が終わって大幅にシェアを減らしている中で、Appleの踏ん張りとDELLの強さが光る結果になっていますね。

 しかし、そのカラクリとしては、Appleの総出荷台数からタブレット(iPad)の分を差し引くと、純然たるPCシェアとしてはまだまだ…ということになるわけですが。

 そもそも、今回の「PCとタブレットを合算して考える」という手法に、どのようなメリットがあるのでしょうか?
 疑問に感じてしまう部分ではあります。

 

トータルで考えることのできるApple

 しかし、この「トータルで考える」という手法に最も適している企業こそAppleでしょう。

 今回の調査の上位に位置しているメーカーは、その殆どが「PCメーカー」といえます。
 つまり、Lenovo、HP、DELLはPC製造の専門職であり、スマホ、タブレット、Mac、ウエラブルデバイス、サービス事業のどれも大規模に展開するAppleとではその根本的な体質が異なるわけです。

 だからこそ、今回のように「PC+タブレット」という「合わせ技」になるとAppleの強みが最大限に活かされて当然です。
 この部分にこそ、他のメーカーが絶対に真似のできないAppleの強みがあると言えましょう。

 実にうまいやり口構築したものです。
 Appleの「戦略性」の高さには舌を巻くばかりです。

やはり… 将来のiPadOSはMacライクに進化する?〜「マルチウインドウ」の出来映え次第〜

将来のiPadOSはMacライクに進化する?

 近年、iPadの「使い方における進化」が止まりませんね。
 macOS Montereyにおいては「ユニバーサルコントロール」が搭載され、同一のマウスやトラックパッドでMacとiPadを同時操作できるようになりました。

 それ以前からSidecarでMacのサブディスプレイ化ができるようになったり、マルチタスク対応として「Split Over」「Slide Over」が搭載されたりと、iPad本体の進化以上にOSの進化のよる使い勝手の向上ぶりが半端ないことになっています。

 これに、「ApplePencil」というiPadに特化したデバイスも加わり、一時は少々勢いが止まっていたiPadが、再び「タブレットと言えばiPad」と言われるほどの勢いを取り戻した感が強いですね。

 そんなiPadですが、やはりMacとの決定的な違いは「マルチタスク」ということになります。
 「Split Over」「Slide Over」はあくまでも「画面分割」という考え方であり、2画面限定の使い方しかできませんし、そもそも全画面表示前提であってウインドウズ表示ができません。

 あくまでもiPadは一つ一つの作業に集中して取り組むためのデバイス…という印象が強いわけですが、もう少し自由度の高いマルチタスクもこなしたい…というのは誰しもが考えていることでしょう。

 そんな中、先日もiPad画面内におけるアプリのマルチウインドウ表示に関する噂があったのですが、今回、新たな視点での特許申請に関する記事が来ています。
 禁断の「macOS動作」があり得る?

リンク

Apple自身が否定してきた「Mac ≠ iPad」

 記事によると、

Appleが現地時間2022年5月3日、米国特許商標庁(USPTO)において、iPad用のヒンジ付きキーボードの特許を取得した。同特許内には、macOSが動作しているような画面が描かれている

ということです。

 まずはその図面を見てみましょう。

 まずもって、iPadとキーボードを組み合わせる…という考え方は従来通り。
 Apple Pencilをはめ込むフラップのようなものが付いていますね。

 そして衝撃的なのが以下の図面です。

 なんと、マルチウインドウがバッチリ表示されています!
 メニューバーの表示も、まるでmacOSそのものです。

 まずもって、
「少なくとも今後のiPadOSは"マルチウインドウ"ベースで考えられる」
ということ。

 先日、「Galaxy Tab S8+」の印象を書きましたが、マルチウインドウには対応しているものの、ウインドウを跨いでのデータのやり取りはできないようで、片手落ちになっていたようです。
 恐らくiPadOSではこの点はクリアした上で登場することになるでしょう。

 今回の特許は、「その後」の展開になりそうです。
 その際の目玉は、
「どれだけmacOSの使い勝手に近づけるのか?」
ということに絞られますね。

 元来Appleは、
「MacとiPadが統合されることはない」
という立場を貫いています。
 しかし、今回の特許図面では、限りなくMacとiPadが近づいているような感を受けます。

 しかし…。
 macOSの機能をそのまま活かし、その上でApple Pencilも使えるようになる…なんてことは近い将来においては不可能でしょう。
「macOSライクな操作性にはなるものの、本質的にはiPadOSベース」
というのが本当のところなのではないでしょうか?

 

多機能は要らない! マルチタスク特化型で

 私が望むのは、
「余計な機能を省き、現状の不満点であるマルチタスク充実に特化したOS」
です。

 そもそも画面が小さいiPadにおいては、活かすことのできる機能には限界があります。
 だからこそ、余計な部分は省き、ウインドウ表示と各ウインドウ間のスムーズなデータ連係という部分に特化した進化をしてもらいたいと願います。

 あくまでもiPadは少数のアプリ、あるいは機能に集中して取り組むためのデバイスです。
 「MacとiPadの統合」という視点ではなく、あくまでも各デバイスのよさを生かすための融合という考え方で前進してもらいたいものです。

Apple上海工場再稼働も… 半導体不足の深刻さは予想超える?〜Apple製品への影響必至〜

半導体不足の深刻さは予想超える?

 コロナによる上海のロックダウンにより、特にMacの製造・配送に甚大な影響が出ていました。

「お届け予定日が勝手に変更になり、いつ届くか分からない…」
という状況も報告されていましたが、この度、上海の状況が改善されたというニュースが入ってきました。

 この記事では、
「MacBook Proの唯一のサプライヤーであるQuantaの上海工場の可動が再開された」
ということが報じられていますので、現在「6月末」となっているMacBook Proの納期が短縮されるかもしれませんね。

 それにしても昨年に発売された機種が、未だに2ヶ月近く待たないと手に入らないなんて異常事態です。
 その他のMacやiPadの情報はありませんでしたが、中国由来の問題に関しては順調に改善してくれることを願わずにはいられません。

 そんな中…。
 これとは逆にお先真っ暗な情報も…。
 今後の半導体不足は、以前の予想を超える見通しの悪さになりそうです。

リンク

負の連鎖が止まらない

 記事によると、

世界的に続く半導体不足の影響により、チップを製造するための機器に必要なチップも不足しており、影響が長期化することが懸念されている、とThe Wall Street Journalが報じている。Appleは、半導体不足の影響により3カ月間で最大1兆円の損失が出る可能性があると発表していた

ということです。

 先日、Appleの第1四半期の業績発表の中で、クックCEOが「来期は業績が下がるかも…」と述べたことを紹介しました。これまでの中国の状況を考えると致し方ないところでしょう。Appleにしても、売りたくても商品が造れない…というわけですので。

 問題は、それが「長期化する」という見立てです。
 昨年の予想では、「半導体不足のピークは脱し、2022年中には回復する」という見立てが殆どでした。
 しかし、現実はやはり中国次第…。世界的なコロナ感染が高止まりしたままで経済も動かそうとしている中、今回も中国の「ゼロコロナ政策」が情勢を左右しました。

 これまで製造を中国に集中させた付けが回ってきた格好です。
 コスト面からの「脱中国」が語られ始めた矢先のコロナで、現在はもはやどうしようもない…といった感じですね。

 また、この記事で気になるのは、単純な半導体の不足だけではなく「製造装置に使用するチップの供給が滞っている」ということ。
 つまり、
「半導体を製造する機械をつくるための半導体も不足している」
ということです。

 卵が先か…という流れに、笑うに笑えない展開です。

 

2023年〜2024年も続く?

 そして、
「半導体業界各社の役員たちの多くが、半導体不足による影響は2023年か2024年、あるいはそれ以降も続くだろうと予想している」
とのこと。

 はっきりいって「最悪」の展開です。
 以前にも話題にしましたが、これまでの「欲しいときが買い時」という概念は今回の情勢下では通用しなくなっていますね。

 まさに、
「欲しければ商品発表時にすぐ買え!」
というのが現時点での正解なのかもしれません。

 あるいは、新品にこだわらず、整備済製品が出たらすかさずポチる…とか。

 Appleにとっては、Apple Siliconへの切り替えが終わり、第2世代を世に問おうとする非常に重要な時期です。供給が滞って正当な評価を受けられない…ということだけは避けたいものです。

Appleは「Studio Display」のカメラ画質改善を諦めていない?〜アップデートbeta2を公開〜

Appleは「Studio Display」のカメラ画質改善を諦めていない?

 搭載されているカメラの画質がひどすぎて炎上気味の「Studio Display」

 他のMacのカメラ画質は問題無いだけに、20万円するディスプレイであってはならないことだと私も思います。特別新しい技術を導入しているものでもありませんので…。

 Appleもヤバいと思ったのか、以外と早くソフトウエアアップデート「15.5(beta版)」を投入したのですが、これが思いの他画質改善に繋がっていない…ということで事態はマズイ方向に進んでおりました。

 そして…。
 この手の「修正」に関しては異例とも言える「beta2」が出ています。

リンク

何で「一発回答」をくれないの?

 記事によると、

Appleが開発者に対し、「Studio Display」向けの新しいファームウェアである「Apple Studio Display Firmware Update 15.5」の新たなベータ版をリリースした

ということです。

 当然こちらも、目的はWEBカメラの画質改善となるでしょう。

 ちょっと違和感を感じます。
 今回のカメラ画質に関しては、Appleとしても、「カメラ画質に問題があること」「ユーザーの不満が高まっていること」をしっかり認知しているからこそ、早めのアップデートを仕掛け、今回のbeta2へと繋がっているはずです。

 そして、これまでのこのような「修正」案件に関しては、
「beta版が何回も出される…ということなく、一発で修正版のアップデートが出されて事態が収束する」
ということが殆どだったように記憶しています。

 今回に限り、なんでAppleは「一発回答」できていないのでしょう。
 しかも、beta1の出来も非常に悪く、先日はガーマン氏が、
「Appleは改善するとは言ったが、修正すると入っていない」
と発言する始末。

 本来であれば、すぐさま正式アップデートをリリースし、ガーマン氏のような発言を封印しなければならなかったでしょう。

 これ、beta2の出来が非常に気になりますね。
 これでお茶を濁す程度の改善しか見られないのであれば、ユーザーの思いは「諦め」へと変わるかもしれません。

 それにして…。
 以前の記事にも書きましたが、レンズユニットやカメラ周辺の部品なんてMacの機種ごとに刷新されるものでもないでしょうに、なんでStudio Displayのカメラ画質だけ劣化しているのでしょう?

 完全にソフトウエアレベルの調整で改善できると思うのですが…?
 これまでのAppleのソフトウエアアップデートでは、
「えっ、これがソフトウエアレベルで解決できるの?」
と驚くようなことが少なくありませんでした。

 それに比べると今回のトラブルなんて傷が浅い…と考えるのは素人感覚なのでしょうかね?

Apple「Studio Display」のカメラ問題はハードウエアのせい?〜カメラ性能なんてソフトウエアで何とかなりそうですが…〜

トラブル続きの2022年Apple新製品

 2022年は、Appleにとっては一気に攻勢をかけるべき年だったはずです。
 特にMacにおいて…。

 しかし、ここまで新製品でのトラブルや不調が非常に目立ちますね。

 まずもって「Mac Studio」のM1 Ultraチップ性能問題。
 M1 Maxを2枚連結して性能向上を図ったはずですが、ここまで全幅の信頼を得るに至っていません。

 更に、Mac Studioと同時発表された「Studio Display」では、カメラ画像の品質問題が発覚。先日対策用のファームウェアアップデート(beta版)が行われましたが、「多少の改善」程度に留まっており、他のMacに内蔵されたカメラ画質の方が格段に上である情勢は変わっていないようです。

 そして更に…。
 先日は、M1 Max搭載のMac Studioに、異音問題まで発生。

 今後たくさんの新型Macを投入する…と噂されている中にあって、現状は非常にマズイ…としかいえません。
 特にMacの問題は、今後の新チップM2への影響も十分に考えられますので…。

 というわけで、できることならば「問題のない製品を発売してもらいたい」、控えめに言っても「万が一トラブルが発生したなら、迅速に対応してもらいたい」と考えるわけですが、どうもうまく運ばないのが今年のMacです。

 Studio Displayのカメラ画質、そもそも治る見込みがないかも…とあの方が言っています!

 

「Studio Display」のカメラ問題はハードウエアのせい?

 記事によると、

ファームウェアのアップデートにより改善されたと見られるStudio DisplayのWebカメラ問題について、Bloombergのマーク・ガーマン記者が改めて「ハードウェアの問題なので、ソフトウェアアップデートで改善はされても、根本的に直ることはないと指摘している

ということです。

 以前、ファームウェアのbeta版アップデートが行われた後もそれほど大きな画質改善に繋がらなかった際に、
「Appleは改善するとは言っているが、修正するとは言っていない」
と述べていたガーマン氏。今回はその考え方を繰り返したことになりますが、なかなか衝撃的なのは、今回の問題が「ハードウエアの問題」としている部分です。

 本当ですか?
 これまでもこの手の問題が頻発してはいるものの、そのたびにソフトウエアレベルで解決してきたのがAppleです。
「こんなこともソフトウエアのアップデートで改善できるんだ…」
と感心させられることもしばしばでしたので、正直今回も、
「カメラの画質なんてすぐ修正できるのでは?」
と高をくくっていました。

 だって、現在のスマホのカメラなんてAI技術の加工力で仕上げられているわけですので、いくらでも画質調整できるものなのでは?
 加えて、Studio Displayには「A13Bionic」が搭載されているわけで、そういった意味でも今回の事案は全く納得できません。

 「ハードウエアのせい」って、iMacなどと比較して品質の悪いレンズを搭載しているってこと?
 それともカメラ周りで精度の悪い部品が使われているってこと?

 品質においては石橋を叩いても渡らないような管理をするAppleが、Studio Displayに限ってそのようないい加減なことをするものでしょうか?
 どうもすっきりしません。

 

まともな純正ディスプレイは必須

 一時的に…かもしれませんが、現在27インチiMacの後継機が断絶している状態です。

 となると、当然純正ディスプレイの存在は非常に重要。
 iMac Proを出さずにMac Studioに切り替えてきた責任を、Appleは負わなくてはなりません。

 ただでさえ「Studio Display」は割高。
 しかし、ディスプレイとの相性問題を抱える部分があるMacにおいては、少し頑張ってでもApple純正を選びたくなる気持ちが高まります。

 だったら、せっかく購入したユーザーをがっかりさせようなことは絶対にしてはいけないことです。
 どうも今年は、Appleの品質管理に疑問符が付く船出となっており気がかりです。

Mac Studio(M1 Ultra)+DaVinci Resolve Studio18(beta)では、より高速化するのか?〜8K動画編集では驚きの速さに!〜

Mac Studio(M1 Ultra)+DaVinci Resolve Studio18(beta)では、より高速化するのか?

 性能を十分に発揮できていないことで世間を騒がせているM1 Ultra搭載Mac Studioを検証しております。 

 ここまで、DaVinci Resolve17.4.6、CanonRAW現像アプリ「DPP」、DaVinci Resolve18(beta版)などを用いて検証してきました。

 ここまでの検証結果を簡単にまとめると…

〇DaVinci Resolve17.4.6のアップデートで、「4K/60P」の動画書き出しが劇的に速度アップした
〇DPPのようなCPUが重視されるようなアプリでは、十分な結果が出る
〇DaVinci Resolve18(beta版)では、とりあえず今のところ書き出しの速度アップは見られなかった(何だったら少しだけ遅くなった)

というところ。

 M1 Ultraの性能が活かされるアプリ(あるいは機能)とM1 Maxとの差異が認められないアプリがある…という「ちぐはぐさ」が混乱の基となっています。

 思うに、
「CPUとGPUの連動」
「GPU性能の活かし方」
において、Apple Silicon全般、あるいはM1 Maxを連結するという「UltraFusion」の技術に問題があるのではないか…と考えているところです。

 以前の記事のコメント欄に、
「M1 MaxでもM1 Ultra同様の兆候が見られる部分があり、より高性能されたM1 Ultraにおいて元来からの問題点が顕在化したのでは?」
という考えも寄せられていました。

 まあ、本当のところはAppleのみぞ知る…ということで、何とか最適化したソフトウエアレベルでのアップデートをかけて欲しいと願っているところです。

 しかし、DaVinci Resolve17.4.6のように、アプリ側の最適化でM1 Ultraの性能を活かすような調整もできる…という面もあるようで、アプリごとの対応で何とかできる面があるかもしれません。
 ここで気になっていたのが、
「DaVinci Resolveの有償版"Studio"にすると、速度の改善はあるのか?」
という点です。

 うだうだしていて気持ち悪いので、行ってみました。有償版。

 

8K動画書き出しで驚きの速さが…

 結論から言うと、ここまで検証してきた「4K/60P」「8K→4K」という書き出しにおいては、無償版との差異は認められませんでした。残念!

 しかし…

 無償版では体験できなかった「8K」の書き出しにおいて、とんでもない速さを発揮しました。

 Canon「EOS R5」で撮影した8K動画(30P/10分)をFinal Cut Pro Xで書き出した場合、以下のように非常に時間がかかっておりました。

 Mac Studioになって改善したとはいえ50分近くでは、さすがに実用的ではありません。
 また、これは私だけの現象かもしれませんが、Final Cut Pro Xで書き出したH.264の8K動画をMacで再生しようとするとカクついてしまう…という現象が…。

 ProResで書き出すと滑らかに再生できるのですが、Mac Proの時も同様でしたので、私の環境に問題があるのかもしれませんが、非常に気になっていた点でした。
 「8K→4K」にすると問題が発生しないので、8K限定での問題。

 というわけで、これまでは実質「8K」を諦めなければならない状態だったわけです。

 しかし…。
 「DaVinci Resolve Studio18(beta)」ではこれらの心配事が一掃されることに…。

 まずは書き出し時間。

 Final Cut Pro Xでは50分近くかかっていた同じデータを書き出すと、

「6分08秒」

という驚愕のタイムをたたき出しました。

 衝撃的です!
 これだったら4K動画並の時間となりますので、8K動画を何のためらいも無く使用できます。まあ、フレームレート「30」では滑らかに欠けるため、使用対象は限られるかと思いますが、それにしても選択肢のひとつとして普通に考えることができるのは大きい!

 しかし、相変わらず「コア13〜20」は冬眠中です。

 DaVinci Resolve Studioでは、GPUに負荷がかかる状況になると「ハードウェアアクセラレートデコードおよびエンコード」がかかる状態になるようです。
 Mac Studioでこの状態になっていたのかどうかは分かりませんが…。

 

更なる「M1 Ultra最適化」に期待

 DaVinci Resolveに関しては、非常に細かなアップデートを行っている印象が非常に強いです。
 また、Macに関しても新型のチップが登場する度に最適化を行っています。

 本来であればAppleがFinal Cut Pro Xで行わなければいけないことなのですが、私はBlackMagicの姿勢を大いに評価しております。

 このままの状態が続くのであれば、アプリとしての性能上も、企業としての信頼度の上からも、DaVinci Resolveをメインに切り替えることになるかもしれません。

Qualcomm、2023年後半にPC用Nuvia Armチップを出荷?〜Apple、NVIDIAとのSoC戦争が始まる?〜

Qualcomm、2023年後半にPC用Nuvia Armチップを出荷?

 Appleが「脱Intel」を宣言し、SoCベースのApple Siliconへの全面切り替えを行い始めた際は、誰しもが懐疑的な目を向けていたことでしょう。

 しかし、最初に登場した「M1」の高性能ぶりが世界に衝撃を与えました。
 登場して1年半が経過しますが、現在でも第一線で活躍していることがそれを証明していますし、M1以降の高性能チップの動向を見ても明らかです。M1 Ultraについては修正が必要でしょうが…。

 高性能で省電力…。
 M1はSoCチップの可能性を世に問いました。
 それ以降、Apple以外の企業が様々な動きを見せていました。

 NVIDIAは「ARM」を買収、Qualcommは「Nuvia」を買収、MicrosoftがTSMCにSoCチップを発注等、いずれもApple Siliconに刺激を受けた結果の行動でしょう。

 私はSoC革命が起こり始めているのだと考えます。
 これまではスマホやタブレットといった携帯端末専用と思われてきたSoCチップですが、高性能化が図られたことで、十分にPC用途でも使えることが証明されました。この点に関するAppleの貢献は正に歴史的です。

 そんな中…。
 ついにQualcommが動き始める…という記事が来ています。

 

ハイパフォーマンスPC用?

 記事によると、

2022年第2四半期(4月〜6月)の財務情報説明会にて、Qualcommの社長兼最高経営責任者(CEO)であるクリスチャン・アモン氏が、Nuvia Armチップを搭載したWindowsラップトップが2023年後半に登場予定であることを明らかにした

ということです。

 これまで、Windows11用ラップトップPC用として、「Snapdragon 8CX 3」が提供されていたようですが、このチップの性能は以下のように、お世辞にも高いとは言えないものでした。
 A15Bionicがシングル/マルチが「1734/4818」ですので、スマホ以下…。

 そこで、この度の新チップは「ハイパフォーマンスPC用」になるというのです。
 Qualcommとしては、買収した「Nuvia」では高性能チップ、Qualcommではスマホ用、というように役割分担をしていくつもりなのかもしれません。

 

Appleの優位性は揺るがないのでは?

 恐らく今後は、NVIDIAも交えたSoC戦争が始まるのだと思います。

 しかし…。
 Appleの優位は揺るがないのでは?

 まずもって、これからQualcommが頑張っても、早々簡単にAppleの「Mシリーズ」に迫ることはできないでしょう。
 ましてや、「Nuvia Armチップ」が登場する「2023年後半」には、Appleは「M2シリーズ」の全てのチップが登場し終わっており、「M3シリーズ」の影がちらついている頃合いなのではないでしょうか?

 さすがにM3を超える性能のチップをいきなり出してくるなんて無理でしょう。
 スマホ用チップの歴史を振り返っても、性能面においてはQualcommは常にAppleの後塵を拝してきましたし…。

 また、Appleが脱Intelを掲げてSoCに身を投じたように、「SoCにかける意気込み」が決定的に違うと考えます。
 MシリーズがこけたらMacの終焉だったわけで、「失敗できない」という思いの強さが違っているはず。

 iPhoneにおけるAチップの性能が他の追随を許さない現象を、
「チップ性能だけよくても…」
と見る向きがありましたが、現在の状況を考えると、ある意味、
「チップ性能こそ全て」
といえる部分がAppleを救っているとも捉えることができます。

 特にPCにおいてはチップ性能が全てにおいて優先される面が強いでしょうから。

Mac Studio(M1 Ultra)+DaVinci Resolve18(beta)では、より高速化するのか?

Mac Studio(M1 Ultra)+DaVinci Resolve18(beta)

 そのチップ性能を十分に発揮できていないのでは…という件で世を騒がせているM1 Ultra搭載Mac Studio。

 果たしてこのMac Studioが死に体のまま終わってしまうのか…という点について考えております。

 先日は、DaVinci Resolve17.4.6のアップデートで書き出しが高速化したこと、CanonのRAW現像アプリ「DPP」ではCPU性能を発揮できていることをお知らせしました。

 今回はDaVinci Resolveのお話。
 前回の記事でも紹介していた「18beta」がどうしても気になってしまい、普段はあまりbeta版をインストールすることはないのですが、導入して試してみました。

 さて、その結果は?

 

何だったら遅くなった…

 まずもって、DaVinci Resolve18のbeta版ですが、ここまで大きなバグ等は報告されておらず、比較的安心して導入できる環境にあるようです。
 私もノントラブルですので、興味のある方は試してみてもいいかも…。

 さて、
「17.4.6になって書き出しが高速化したということは、18になるとより高速化が進んでいるかも…」
という期待を掛けて時間を計測してみました。

 使用したのは以前から使用している「4K/60P」「8K/30P」のデータです。

 結果は…。

 「4K/60P」→「H.265/MP4」・・・4分05秒

 んっ?
 17.4.6では「3分53秒」でしたので、遅くなっております。

 試しに「8K/30P」→「4K/30P H.265/MP4」の書き出しも行ってみましたが、こちらは「5分25秒」と、以前のバージョンとほぼ同タイムでした。

 まあ、今回は「17→18」というメジャーアップデートでもあり、チップ対応というよりは新機能追加に特化していると考えられますし、前提としてbeta版です。

 DaVinci Resolveは細かなアップデートをしてくることで知られていますので、正式公開された後の最適化に期待しましょう。

 ところで…。
 無償版で9割方の作業はこなせるというDaVinci Resolve。
 有償版ではスピードアップできるのか?

 ムクムクと興味が沸いてきている今日この頃です。

M1 Max搭載「Mac Studio」でノイズ問題発生?〜ヒートシンク由来か?〜

M1 Max搭載「Mac Studio」でノイズ問題発生?

 せっかく「M1 Max」を2枚繋いだ「M1 Ultra」を搭載してるのに、十分にその性能を発揮していない場面が見受けられる…とされているMac Studio。

 今後、より高性能なチップを搭載した新型Mac Proや新世代M2チップの登場が見込まれる中、性能アップの面で雲行きが卑しくなっているApple Siliconです。

 そんな中でも、今後の対応が可能なのでは…という視点で記事も書いてみました。

 本当のところは「Appleのみぞ知る…」というところ。
 Appleの正式な見解の発表を望みます!

 さて、発売早々味噌が付いてしまったMac Studio/M1 Ultraですが、また新たな火種が出てきました。
 今度はM1 Max搭載版のノイズ問題です。

ヒートシンク由来か?

 記事によると、

米メディアMacRumorsのユーザーフォーラムに、一部のMac Studioユーザーが、冷却ファンが原因と思われるノイズが発生していると訴える投稿が相次いでいる

ということです。

 特徴的なのは、これらのノイズが発生しているのが「M1 Max」搭載のMac Studioに限られている…ということです。

 これを受け、MacRumorでは、
「ヒートシンクの素材」
が原因なのでは…としてます。

 M1 Max搭載版とM1 Ultra搭載版では、ヒートシンクの素材が異なっている…ということはすでに明らかになっている話です。
 M1 Max搭載版では「アルミニウム製」、より冷却性能が必要なM1 Ultra搭載版では熱伝導率の高い「銅製」のヒートシンクを採用していますね。

 この素材の違いにより、「M1 Ultra搭載Mac Studio」の重量は1㎏も重くなっているようです。

 ただし、M1 Max搭載の全てのMac Studioでノイズが生じているわけではないようで、この現象がソフトウエアで解決できるものなのかを含めて、不明な点も多いようです。

 でも…。
 ヒートシンク由来の原因であれば、ソフトウエア云々ではどうしようもないことなのでは…とも思ったりします。
 どうなることやら…。

 

Mac Studio、Studio Displayで不具合連発

 う〜む、Appleデバイスが全て万全の状態で発売されるわけではもちろんありませんが、3月に発売された「Mac Studio」「Studio Display」は怪しすぎますね。

 Mac Studioは、先述したM1 Ultraの性能問題。

 Studio Displayは搭載カメラの画質問題。

 先日、Studio Display用のソフトウエアアップデートが行われたようですが、画質の改善は微々たるもので、根本的な解決にはいたらなかったようです。

 Apple、大丈夫でしょうか?

 M1 Ultraの問題にしてもStudio Displayの問題にしても、当然Apple側はこの状態を認識して発売しているはずです。

 対応を謳ったアップデートで改善できる見込みがあるのであればまずはよしとしますが(本来であれば完全な形にしてから発売すべきですが)、アップデートをしてもまともなものにならないのでは詐欺商法では?

 M1 Ultraにしても、Final Cut Pro Xのアップデート後も速度改善に繋がらなかった…というのは記憶に新しいところです。

 このような無責任な商品開発や販売をしていると、客離れが進みかねません。
 現在、Appleは更に地位を向上させるのに非常にいい立ち位置にいると考えます。ここまでのApple Siliconも好意的に受け止められていますし、iPhone・iPadの売上げも好調。それなのに、肝心の製品の品質に問題があるのではお話になりません。

 早急な「心の引き締め」が必要なのでは?

Apple、「最高業績」と「出荷停滞」で先行きは不透明〜欲しくても買えない時代〜

Appleの今後の業績は不透明?

 ここ数年のPC業界は、コロナ禍による「特需」と半導体不足による「供給不足」という相反する世界的な動きを経験してきました。

 「特需」に関しては、「どのPCも売れた」という状況はすでに収まり、殆どのPCメーカーで最近は販売台数を減らしている中、Appleは相変わらず「8%」という高水準で売上を伸ばしている…という記事もありました。

 他社製に対してかなり高額なMacがこれ程堅調である裏側には、「Apple」というブランド力と高品質戦略があることは間違いがないでしょう。

 さて、そんなAppleの売上ですが、「最高業績」と「出荷停滞」という相反する現象が起きているようです。
 先行きは不透明です。

 

第2四半期は売上減?

 まずもって、

Appleは現地時間4月28日、2022年度第2四半期(2022年1月〜3月)の業績を発表した。Macシリーズの好調により、同四半期としては過去最高の売上高を記録している

ということ。

 iPhone13シリーズが非常に好調であるとともに、M1 Pro/Max搭載のMacBook Proの支持が絶大。

 iPadが減少しているのは、後述する供給不足による影響でしょうが、ウエラブル・サービス関連も非常に好調で、「脱ハード」が順調に進んでいるようです。

 しかし、下段の記事では「供給不足」を報じています。

Appleは現地時間4月28日の2022年度第2四半期(2022年1月〜3月)の業績発表において、中国で行われているロックダウンによる半導体不足のため、製品の供給に影響が生じており、需要に応じられていないと説明した

ということです。

 ついにAppleが正式な場で供給不足を認めました。
 現状、ネット上では、
「4月上旬お届け予定の24インチiMacが6月お届けに変更された…」
等の声が飛び交っています。

 当初は、「上海ロックダウンによる搬送の停滞」という話題が中心でした。生産工場で生産が終了した製品がヤマト運輸に引き渡されるものの、そのまましばらく上海で放置される…という現象。

 しかし、今回のAppleの発表はそれよりも一歩進んで「ロックダウンによる半導体不足による停滞」としていますので、半導体生産工場が稼働しないための供給不足…にまで問題が波及しているということになります。

 先ほどのiMacの例でいうと、「4月→6月」ということで、Appleとしては少なくても「2ヶ月」の遅れを見込んでいる…ということでしょうか?

 クックCEOは、
「第2四半期の業績にも影響が及ぶ」
としていますので、結構深刻な事態なのかもしれません。
 Appleはここまで、この手のトラブルには非常にうまく対応してきたのですが、さすがに今回は限界を超えた…ということなのかな?

 

日本では「円安」の影響が…

 現在、日本では非常に急速な円安が続いています。
 終わりが見えません。

 そして、様々な業界でかなりの値上げが行われていますが、その影響か、日本でのApple製品の売上げが減少してしまいました。

 嫌な予感しかしませんね。
 恐らく、近いうちにAppleも価格改定を行うと思います。
 かなりの価格アップを仕掛けてくるのでは?

 世界的な情勢でただでさえデバイスの価格上昇の恐れがある中、これに為替の影響での値上げが絡んでくると、一気に高額なデバイスの売上げに影響が出ることが考えられます。

 これまでであれば日本でAppleデバイスの販売が落ち込む…なんてあまり考えられないことでした。欧米では売り上げが好調なわけですので、今後ますます円安の影響力が増し、
「日本の1人負け」
の状態に陥るような危険性も…。

 2022年後半は、「供給」の面でも、「価格」の面でも、
「欲しくても買えない時代」
になるのかもしれません。

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